LUXMAN SQ38F
¥78,000(1968年8月発売)
解説
SQ38Dの出力の限界を改善するため、あらたに50C-A10を採用した管球式プリメインアンプ。
広まり始めていたトランジスタをあえて用いず、トランジスタを1石も使わない最新型として開発されており、38シリーズの最後という意味を込めて型番の末尾にFinalの頭文字のFが付けられています。
出力管にはNECが新たに開発した50CA10を採用しています。
この管はプッシュプルで30Eという出力を得ることが可能となっており、有名な3極管6RA8での出力の限界を改善しています。
出力トランスにはOY15型を採用しています
SQ38では一回り小型のOY14型が使用されており、このOY15型トランスが完成品アンプに採用されてるのはSQ38Fが最初でした。
回路構成はパワーアンプ部がSQ38と同じムラード型となっており、プリアンプ部はさらに充実させた構成としています。
機種の定格
型式 | 管球式プリメインアンプ | ||||
<パワーアンプ部> | |||||
連続出力 | 30W/30W | ||||
歪率 | 1%以内(30W) | ||||
周波数特性 | 10Hz~50kHz -1dB | ||||
入力感度/インピーダンス | 0.55V(30W)/1MΩ | ||||
残留雑音 | 0.5mV以下 | ||||
ダンピングファクター | 16(1kHz) | ||||
付属装置 | ステレオヘッドホンジャック | ||||
<プリアンプ部> | |||||
周波数特性 | 20Hz~20kHz -1dB | ||||
歪率(1kHz、1V) | 0.1%以下 | ||||
イコライザー | Phono:RIAA Tape Head:NARTB |
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トーンコントロール | LUX方式NF型可変ターンオーバー Bass:300Hz、150Hz、Defeat Treble:3kHz、6kHz、Defeat |
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フィルター | Low Cut:50Hz、100Hz High Cut:5kHz、9kHz |
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付属回路 | テープモニタースイッチ DIN規格テープコネクター |
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<総合> | |||||
使用真空管等 |
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電源電圧 | AC100V | ||||
消費電力 | 無信号時:180VA 最大出力時:270VA |
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外形寸法 | 幅476x高さ190x奥行335mm | ||||
重量 | 18kg |