LUXMAN SQ-88
¥450,000(2000年10月発売)
解説
真空管アンプのファンの想いに応えるため、ラックスマンの持つ永年の伝統をバックグラウンドに開発されたプリメインアンプ。
パワーアンプのキーデバイスとして出力管にはKT-88を採用しています。
回路方式には増幅の基準点が明確で低域に固有のくせを持たないウィリアムソン回路を採用しており、音質劣化の少ないPK分割で反転信号を形成し、出力管KT-88をプッシュプルで使用しています。
また、トータルでのNFBを必要最小限にとどめることで音楽の躍動感を損なうことのない音楽再生を実現しています。
出力トランスにはトランスメーカーとしてのラックスの評価を決定づけたOY型を採用しています。
このトランスはオリエント・コア材を使用し、OY型独自の分割巻をベースに熟練技術者の手作業で仕上げられています。これにより、位相回転の極めて少ないストレートな音質を得ています。
トランスは厳重なシールドのうえ固定材を充填し、さらに鉄製ケースに納めることで漏洩フラックスを徹底して排除しています。
プリアンプ部には数多くの真空管アンプ製作で磨かれた音質重視の設計ノウハウを投入しており、付属回路であるトーンコントロール回路にも真空管による回路構成を採用しています。
入力系統は4系統のライン入力に加え、S/N比に優れた高品位フォノ・イコライザー回路を内蔵することでアナログ再生にも対応しています。
回路本来の特性を充分に引き出し設計思想を貫徹するため多くのカスタムパーツが採用されています。
ボリュームには低歪タイプの高音質ボリュームを採用し、電解コンデンサーやモールド抵抗器にも専用に改良を加えたローノイズで情報量の豊富なカスタムパーツを採用しています。
外観はシャンパンゴールドに統一されたデザインとなっており、サイドパネルやボンネットにもアルミ素材を採用しています。
機種の定格
型式 | 管球式インテグレーテッドアンプ |
定格出力 | 50W+50W(6Ω) |
入力感度/インピーダンス | Phono MM:2.5mV/47kΩ Line1、2、3:150mV/47kΩ CD:150mV/47kΩ Tape monitor:150mV/47kΩ |
全高調波歪率 | 0.5%(6Ω、1kH) |
周波数特性 | 20Hz~20kHz +0 -0.5dB |
トーンコントロール | ±15dB(最大変化量) |
付属装置 | ラインストレート・スイッチ モニター・スイッチ REC OUTスイッチ トーンコントロール(Bass/Treble) ACインレット フォノ・イコライザー(MM) 大型万力タイプスピーカー端子 |
使用真空管 | 出力管:KT-88x4(各chあたり2本プッシュプル) 初段:5814A(12AU7)x4 ドライバー段:12BH7Ax2 |
電源電圧 | AC100V、50Hz/60Hz |
消費電力 | 230W(電気用品取締法の規定による) |
外形寸法 | 幅424x高さ194x奥行384mm |
重量 | 24.5kg |