LUXMAN PZ24
¥38,500(1965年10月発売)
解説
普及型のトランジスタプリアンプPZ12や、プロ用の管球式プリアンプPZ21などのプリアンプの経験と、プリメインアンプの開発を通して得た技術をもとに、より高度な再生装置を目指して開発されたコントロールアンプ。
真空管には、12AX7の中から厳選して選んだ、高信頼度の低雑音管を採用しています。
ヒーターには全段にわたって直流点火方式を採用しており、B電源はシリコン・ダイオードによる両波整流となっています。
入力回路は、Phono2系統、Tape HeadはNARTB規格の9.5cmと19cmにイコライザー切替え可能となっています。また、AUX端子は2系統あり一方にレベルセットが付加されています。
イコライザー段は歪の少ないNF型を採用しています。
出力回路のインピーダンスは1.2kΩとしており、多量のNFBを施して十分に引き下げており、ハムの誘導も受けにくくなっています。
トーンコントロールにはラックス独自のNF型を採用しており、計6種の周波数切換装置が加えられています。
また、ディフィート装置を搭載しておりフラットな特性を得ることも可能です。
コイルを使用したハイカットフィルターを搭載しており、スクラッチ・ノイズなどの雑音をカットできます。
急峻な特性を持たせるため、LC方式が採用されています。
ラウドネスコントロール装置を搭載しています。
ステレオの左右の信号を混合するブレンド・コントロールを搭載しています。この機能を使うと、ステレオからモノラルまで、連続的に音の広がりを調節することができます。
また、ステレオカートリッジでモノラル再生をする時に、L+Rの信号が得られます。
テープモニターや、録再コネクターを搭載しています。
機種の定格
型式 | 管球式コントロールアンプ | ||||
周波数特性 | 20Hz~20,000kHz ±1dB | ||||
歪率 | 0.1%以内(出力1V、1kHz) | ||||
入力感度/インピーダンス | Phono1、2:2.8mV/100kΩ Tape(9.5cm):1.8mV/100kΩ Tape(19cm):2.1mV/100kΩ AUX1:230mV/1MΩ AUX2:230mV(レベルセット付)/1MΩ |
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出力インピーダンス | 1.2kΩ | ||||
S/N比(出力1V) | Phono1、2:62dB以上 Tape(9.5cm/19cm):55dB以上 AUX1、2:60dB以上 |
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トーンコントロール | LUX方式NF型(周波数切換付) 150Hz、300Hz、600Hz、1.5kHz、3kHz、6kHz、defeat |
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イコライザー | Phono:RIAA Tape(9.5cm/19cm):NARTB |
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フィルター | Low Cut:100Hz、6dB/oct High Cut:5kHz、9dB/oct |
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付属装置 | テープモニター DINコネクター ラウドネス・コントロール プレゼンスコントロール ACコンセント(3系統) |
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使用半導体等 |
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外形寸法 | 幅363x高さ127x奥行235mm | ||||
重量 | 7.6kg |