LUXMAN MQ-50
¥300,000(1983年9月発売)
解説
ラックスマンで初めてGE社製真空管を使用した管球式ステレオパワーアンプ。
出力管には信頼性の高い6550A/Xを用いたプッシュプル構成を採用しています。
また、出力トランスには新設計の6550A/X UL接続用トランスであるOY15-Z4Kを採用しています。
初段には双3極管7030/12AU7Aを使用しており、マイナス電源による差動増幅プッシュプル回路を構成することで位相反転を行いながら必要なゲインを得ています。
また、ドライバ段は双3極管7024/6AQ8を用いたプッシュプル回路となっています。
出力段では、入力回路に一種のブートストラップ回路を設けることで入力回路の実質的なインピーダンスを上げており、ドライバ段が十分に出力段をドライブできるようにしています。
電源トランスには余裕のある大容量のものを採用しています。
また、構造も初段のマイナス電源用を専用巻線とすると共に厳重に定電圧化して電源電圧変動に対する影響を排除しています。
機種の定格
型式 | 管球式ステレオパワーアンプ |
実効出力 | 50W+50W(8Ω、1kHz、両ch動作時) |
全高調波歪率 | 0.1%以下(8Ω、1kHz、1W) 1%以下(8Ω、1kHz、50W) |
周波数特性 | 10Hz~30kHz(-1dB以内、1W) |
入力感度 | 1V |
入力インピーダンス | 100kΩ |
SN比 | 100dB以上(入力ショート、IHF-A補正) |
使用真空管 | 6550A/X:4本 7024/6AQ8:2本 7030/12AU7A:2本 |
電源電圧 | AC100V、50Hz/60Hz |
消費電力 | 200W(電気用品取締法) |
外形寸法 | 幅410x高さ175x奥行250mm |
重量 | 18.3kg |