LUXMAN MB8A
¥31,000(1台、真空管無し、1959年発売)
¥37,000(1台、1959年発売)
¥43,400(1台、1964年頃)
解説
最高級モデルとして発表された大出力モノラルパワーアンプ。
出力トランスには当時新型のOY36-8Kを採用しています。
このトランスは方向性冷間圧延コアを用いており、また充分なインダクタンスを持つよう設計することで比較的小型ながら全出力で低歪を実現しています。
また、特殊な巻線方式を用いて二次巻線のバランスが採ってあり、これを利用してパワー管のカソードにNFBをかけ、合計28dBの二重負帰還方式としています。
さらにクロスオーバーNFBも二重ループで施すことで全帯域にわたって歪の少ない出力を実現しています。
回路方式には6GB8を用いたプッシュプル回路を採用しています。
12AU7を2本もちいたローミュー三極管4部のうち、1つは前置増幅部、2つはカスコード回路となっており、最後の1つはPK分割位相反転段となっています。
パワー管はB級動作となっています。最適バランスはVR1で調整できる設計となっており、プッシュプルのDCバランスはVR2で調整できます。
プリアンプやチューナー用の電源回路を搭載しています。
ボリュームを搭載しており、メインアンプのみ独立して使用する場合にも対応しています。
機種の定格
型式 | 管球式モノラルパワーアンプ |
入力電圧 | 0.9V |
出力 | 70W(20Hz~20kHz) |
出力インピーダンス | 4Ω、6Ω、8Ω、10Ω、16Ω |
S/N比 | 90dB以上 |
周波数特性 | 12Hz~25kHz -1dB |
負帰還 | 28dB |
歪率 | 1%(20Hz) 0.4%(30Hz~10kHz) 1%(17kHz、最大時) |
使用真空管 | 12AU7x2 6GB8x2 5AR4x2 |
プリアンプ・チューナー用電源 | DC310V50mA ヒーター用:6.3V3ACT/12V1A |
電源 | AC90~110V、50Hz/60Hz |
消費電力 | 約110W(無信号時) 約200W(最大出力時) |
外形寸法 | 幅445x高さ246x奥行198mm |
重量 | 16.7kg |