オーディオの足跡

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M-7 improved modelの画像
 解説 

M-7をベースに改良が施されたステレオパワーアンプ。
M-7からM-7 improved modelへの基板交換方式によるバージョンアップサービスもありました。

ステレオパワーアンプとしてだけでなく、BTL接続によるモノラル使用も可能です。

回路には全段直結コンプリメンタリー回路をベースとしたラックス独自のCSSC回路が採用されています。
初段はデュアルFET差動とカスコード接続トランジスタのコンプリメンタリー回路で、二段目にはベース設置タイプの電流伝送回路を採用しており、カットオフ周波数が充分に高く、一段目の位相回転のみでアンプ帯域が確保できるため、充分な位相補正を必要としない自然な信号増幅を実現しています。
電流増幅段は増幅率の高い3段ダーリントン・コンプリメンタリー回路とし、その終段にはマルチエミッタ構造の大型バイポーラ・トランジスタ(Pc=150W)を片チャンネルあたり6個プッシュプルで構成しています。

ラックスマン独自のNFB技術であるODベータ回路を採用しています。
回路の基本特性である裸特性を練り上げる事で、従来強力な補正を必要としていた直流領域から、DCサーボアンプを排除できる直流安定性を確保しており、、全ての帯域に対する補正手法を同じにすることで全帯域にわたって統一された音の流れを実現しています。

電源部には、優れた瞬時充放電特性を持つ特殊電解コンデンサーの開発によりゆとりある電源供給を可能にしたハイ・イナーシャ電源を採用しています。これにより音楽のリアルタイムからの遅れを極小化し、安定した電源供給を実現しています。
また、より優れた応答能力を実現するため、大容量トロイダルコア電源トランスと22,000μFx2の電解コンデンサーを採用しています。

情報密度の向上により微小レベルの再現性を高めたラックス独自のカスタムメイド・オーディオ用抵抗器を採用しています。
音質的に優れたカーボン被膜抵抗をベースに、素体磁器であるアルミナの選定からエッチング、炭化、端子材質、端子形状、圧入方法などを検討し、情報伝達量を向上しています。

パソコンなどのデジタル機器や、電源ノイズや電波等へのノイズを遮断する内部フィルターを強化しており、周辺機器からの影響を低減しています。

対数表示方式の大型パワーメーターを搭載しています。

入力部には6接点独立抵抗切換方式による左右独立アッテネータを搭載しており、音質に影響を与えずにレベルコントロールが可能です。
さらに、M-7 improved modelでは、多機種と組合わせる時の使いやすさを考慮し、1V入力時に100W出力を取り出すリファレンス・ポジションを搭載しています。
また、入力端子には、バランス端子とRCA端子の2系統を搭載したほか、スピーカー端子にはバナナ端子やYラグ端子に対応する独自開発の3ウェイスピーカー端子、プロ用の音響現場で使用されているスピコン端子も採用しています。

AC電源の極性を感知するラインフェイズセンサーを搭載しています。

機種の定格
型式 ステレオパワーアンプ
連続実効出力
ステレオ時: 230W+230W(4Ω)
150W+150W(8Ω)
モノラル時: 460W(8Ω)
入力感度 1V/150W(8Ω)
1V/100W(8Ω、リファレンスポジション)
入力インピーダンス Coaxial:45kΩ
Balance:66kΩ
利得(ゲイン) 32dB
全高調波歪率 0.004%(1kHz、8Ω)
0.03%(20Hz~20kHz、8Ω)
S/N比 115dB(1kHz、IHF-A)
電源電圧 AC100V、50Hz/60Hz
消費電力 350W(電気用品取締法)
最大外形寸法 幅467x高さ212x奥行440mm
重量 26.5kg
備考 M-7からのバージョンアップ(¥50,000)