LUXMAN L-530X
¥179,000(1984年7月発売)
解説
一段増幅アンプを搭載したL-500シリーズをベースに、アース回路の純化と入力系の充実を目指してオーバーオールな改善を図ったL-500Xシリーズのプリメインアンプ。
デュオベータ思想を発展させ、さらなるアンプの純化を図った一段増幅を、イコライザ部とパワー部に搭載しています。
この一段増幅は、裸特性の優れた増幅素子の採用などにより、一段で多段増幅と同等のゲインを取り出す回路で、さらに出力段を独立させることで初段の影響を排した上で2段目を取り払っています。これにより、電源ノイズの悪影響、スタガーの高域補正によるスルーレイトの悪化などの問題を改善しています。
さらにプリ部には対称差動プッシュプルとし、さらにアース設置とすることで、増幅回路の信頼性を高めています。
アース電位が微妙に変動することによって、音楽信号同士の干渉を引き起こす問題に対処するため、アース回路の純化を図っています。
まず、アンプ内部から変動要因となっていた電源基準増幅を追放し、全てクリーンなアース基準型の増幅回路で構成し、その上で個々の増幅系ごとに入出力の電流ループを見直し、分離結合してそれぞれの増幅系を独立化しています。さらに、アース回路のパターンに工夫を施し、基準電位を固定しています。
イコライザ部は、プリアンプC-05と同様の回路構成を採用しています。
パワー部にはパワーアンプM-05と同じファイナルトランジスタを搭載しており、リニアリティの優れたハイスピードパワートランジスタをパラレルプッシュプル構成とすることで、特性を高めています。
フォのストレート機能を搭載しています。
高音域・低音域とも6つのターンオーバーを設定できるトーンコントロールを搭載しています。
シャーシの要所には銅メッキを施し、電磁歪を徹底的に排除しています。
また、コンデンサ、抵抗、配線材を素材から厳選して採用しており、電源部のブロックコンデンサにはピュアフォーカスコンデンサを搭載しています。
過程のAC電源のもつ極性を検知し、アンプ内部における厳密な極性管理が可能なラインフェーズ・センサを搭載しています。
機種の定格
型式 | インテグレーテッドアンプ | ||
連続実効出力 | 120W+120W(8Ω、両ch同時駆動、20Hz~20kHz) | ||
全高調波歪率 | 0.008%以下(8Ω、-3dB、20Hz~20kHz) | ||
混変調歪率 | 0.008%以下(8Ω、-3dB、60Hz:7kHz=4:1) | ||
入力感度 | Phono MM:2mV Phono MC:100μV(イコライザ部へダイレクト) Tuner、DAD、Line:150mV main in:150mV |
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入力インピーダンス | Phono MM:50kΩ Phono MC:40Ω、100Ω、300Ω Tuner、DAD、Line:40kΩ main in:47kΩ |
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SN比(IHF-A補正) | Phono MM:84dB以上(入力ショート) Phono MC:70dB以上(250μV入力) Tuner、DAD、Line:110dB以上(入力ショート) main in:110dB以上 |
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周波数特性 | Phono MM:20Hz~20kHz ±0.3dB以内 Phono MC:20Hz~20kHz ±0.3dB以内 Tuner、DAD、Line:10Hz~100kHz -1dB以内 main in:10Hz~100kHz -1dB以内 |
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トーンコントロール | 最大変化量:±8dB 低域湾曲点:77Hz、120Hz、200Hz、330Hz、550Hz、880Hz 高域湾曲点:880Hz、1.5kHz、2.5kHz、4kHz、6.5kHz、10kHz |
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プリ部出力 | pre out:150mV | ||
付属装置 |
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ACアウトレット | switched:2系統、max200W unswitched:1系統、max200W |
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電源電圧 | AC100V、50Hz/60Hz | ||
消費電力 | 380W(電気用品取締法) | ||
外形寸法 | 幅453x高さ162x奥行444mm | ||
重量 | 18kg |