オーディオの足跡

PR:LUXMAN/LUXKITの製品をヤフオク!で検索
PR:ヤフオク!で中古オーディオを検索

C-70fの画像
 解説 

次世代オーディオを迎えたコントロールアンプの理想形を追求して開発されたコントロールアンプ。

ボリューム部に新開発のアッテネーターであるLECUA(Luxman Electric Controlled Ultimate Attenuator)を搭載しています。
これはC-10に搭載された固定抵抗切換型アッテネーターをアレンジしたもので、常時2基の固定抵抗器のみでアッテネーションを行う48ポジションのアッテネーターとなっています。
回路はフォトインタラプタでFETスイッチを非接触動作させる構造となっており、ノイズレスで高い信頼性を確保しています。C-70fに搭載されたLECUAはステレオ・バランス伝送のためにホット側とコールド側を持つ独立4回路構成となっており、トータル16枚の回路基板と部品点数約2000の大規模な電子制御アッテネーターを実現しています。
シグナルパスは音質を吟味した2基の固定抵抗器のみとする事で音質劣化を抑えています。また、48のポジションは実用的な音量を留意した位置設定となっており、硬質のクリックタッチの操作感を持っています。

音質を重視し、LECUAの基板には70μ厚の銅箔を用いた低キャパシタンス・FR-4ガラス繊維エポキシ基板を採用しています。
さらに、音に配慮して鉛フリーの半田を使用し、接点部分での音質劣化を最小限に抑えています。

ホームシアター用のプロセッサーなどと併用する場合に便利なユニティ・ゲインのgain-1ポジションを装備しています。

ラックスマンが独自開発したODNF回路のVersion2を採用しています。
一般的なアンプで採用されているNF回路は出力信号の一部を増幅回路に戻す手法で、この回路によって諸特性を向上させています。ODNF回路はこれを発展させたもので、入力波形と出力波形を比較検出した差成分である歪成分のみを抽出し、それを打ち消し用の歪成分として増幅回路にフィードバックしています。音楽信号ごと歪成分を抑え込む従来手法と異なり、音の立ち上がる初期スルーレートが高速で、超広帯域を獲得しています。このODNF回路によって負帰還による位相補正回路を必要とせず、低域の質感描写に悪影響を与えるDCサーボアンプも撤廃しています。
C-70fに搭載されたODNF回路はVersion2に進化したもので、より優れた音質を実現しています。

電源部には瞬時放電特性に優れたカスタムメイドの電解コンデンサーを用いたラックスマン独自のハイ・イナーシャ電源を採用しています。
また、スターサーキットによって安定したグランド環境を形成しています。

筐体構造は振動吸収モードに優れたFRPシャーシベースを土台に、グラデーション鋳鉄製レッグを装備し、回路基板の振動対策と筐体構造全体の剛性を追求しています。
また、内部を各ブロックに分割する事で不要ノイズによる干渉を遮断しています。

外観はブラスターホワイトカラーとなっており、素材の表面をブラスト処理した高級感のある仕上げとなっています。

機種の定格
型式 コントロールアンプ
入力感度/インピーダンス コアキシャル:250mV/50kΩ
バランス:250mV/100kΩ
出力レベル/インピーダンス コアキシャル:1V/300Ω、最大7.5V
バランス:1V/600Ω、最大7.5V
全高調波歪率 0.005%以下(1kHz、定格)
周波数特性 20Hz~20kHz +0 -0.1dB
10Hz~100kHz +0 -2.2dB
S/N比 119dB以上(1kHz、IHF-A)
入出力 コアキシャル・イン/アウト:5系統/2系統
バランス・イン/アウト:2系統/2系統
Rec・イン/アウト:2系統(コアキシャル)
付属装置 電源スイッチ
インプットセレクター
アッテネーター
アウトプットセレクター
モニターセレクター
Recセレクター
トーンコントロール
バランスコントロール
ストレートスイッチ
出力フェーズスイッチ
モノラルスイッチ
ラインフェーズセンサー
リモート端子
信号グランド端子
ACアウトレット
外形寸法 幅467x高さ187x奥行435mm
重量 22.6kg