LUXMAN C-1000
¥200,000(1975年1月発売)
解説
トランジスタを用いたコントロールアンプ。
イコライザ部にはカスコード・ディファレンシャル・ダイレクトカップル方式を採用し、高域におけるリニアリティの改善、安定性とSN比の向上を図ってます。
また、終段にA級インバーティング・ダーリントン・プッシュプル構成を採用し、イコライザ段の後に接続される負荷条件に左右されないようにしています。さらに、要所に定電流駆動を配し、トランジスタ自身のリニアリティを改善するとともに裸のループゲインを向上させ、ディファレンシャル機能の万全を期しています。
中間アンプ部とトーンコントロール部にもカスコーデッド・ダイレクトカップル方式を採用し、高域のリニアリティの向上と、安定性、SN比の向上を図っています。
トーンコントロール部にはLUX方式NF型湾曲点周波数3点切換付を採用しており、ディフィートも可能です。
出力部には、2石構成のエミッタフォロア回路を採用しており、1石を定電流駆動に利用することで、広帯域にわたってリニアリティが改善されています。
全段のトランジスタに信頼度の高いCANタイプを採用し、全段にわたって定電圧化した±2電源方式を採用しています。
機種の定格
型式 | ソリッドステートコントロールセンター | ||||
出力電圧(Tone defeat) | 標準:1V 最大:13V以上 |
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全高調波歪率 |
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周波数特性 | 2Hz~80kHz -0.5dB以内(Aux2) | ||||
入力感度 | Phono1、2:2.5mV(Gain cont:0dB) Aux1:150mV(可変) Aux2:150mV |
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入力インピーダンス | Phono1:100kΩ、50kΩ、30kΩ(連続可変) Phono2:50kΩ Aux1、Tuner:70kΩ Aux2:25kΩ |
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SN比 | Phono1、2:65dB以上 Aux1、2、Tuner:83dB以上 |
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耐入力電圧 | Phono:450mV(1kHz、RMS、Gain cont:0dB) | ||||
RIAAカーブ偏差 | ±0.2dB以内 | ||||
トーンコントロール | LUX方式改良NF型湾曲点3段切換付 | ||||
フィルター | ローカット:10Hz(-18dB/oct)、70Hz(-12dB/oct) ハイカット:7kHz(-12dB/oct)、12kHz(-12dB/oct) |
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付属装置 | タッチミュート(2電極解除優先方式、ミュート量-16dB) アッテネーター(-16dB) 出力端子タイムミューティング回路 リニアイコライザ(RIAA、±2ステップ) アッテネーター形音量ボリューム Phonoゲインコントロール Phono入力インピーダンス連続可変式 テープダビング回路 テープモニター回路 スピーカー用入出力端子およびスピーカー切換 |
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使用半導体 | トランジスタ:88個 FET:4個 ダイオード:57個 |
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外形寸法 | 幅485x高さ175x奥行245mm | ||||
重量 | 10kg |