オーディオの足跡

ハイレゾ音源配信 e-onkyo music

C-05の画像
 解説 

M-05と共に一段増幅アンプを採用したプリアンプ。

C-05ではヘッドアンプ、イコライザンプ、フラットアンプの全段を通じて対称プッシュプルのA級動作を採用しており、極めて安定性の良いオープンループ特性の優れた増幅回路となっています。

C-05にはデュオ・ベータ技術を発展させた一段増幅アンプを採用しています。
ラックスマン独自のデュオ・ベータ回路では、音質のための適量NFBと可聴帯域外から音像を引き締めるDCサーボを組み合わせた構成を採用しています。そして、NFBをかける前のオープンループでの性能を高めた上で少量のNFBをかける事で、特性追求だけでなく音楽再現能力を高めています。
このデュオ・ベータ回路によって多量のNFBをかける際に必要なオープンループでの高ゲインが不要となり、2段目の増幅段を除去した一段増幅アンプ構成を実現し、回路のシンプル化を達成しています。

一段増幅アンプを採用することで2つの点で画期的な改善を実現しています。
これまでのアンプでは二段目増幅段が対電源基準の増幅回路となっていたため、増幅の基準となる電源が入力信号の変化の影響を受けて変動してしまい、音楽信号が変調されていました。また、電源からノイズを誘導して増幅、再生していまうという問題もありました。一段増幅アンプではアース基準のみの増幅回路を実現したことで、この問題を根本から解消し、アース基準のみの増幅を実現しています。
また、アンプ回路においては増幅段ごとに高域補正のためのスタガーが設けられていますが、2段階増幅の場合、2つのスタガー同士が干渉しあって音楽の鮮度を著しく劣化させていましたが、一段増幅とすることでこれを排除できています。

基準電位=0の絶対化を進めるため共通電源や理論的中点アースの放置を排し、徹底して接地アース化しています。しかも、配線基板への接地ではインピーダンスが高くなることから、ダイレクトにシャーシ接地としています。また、単にシャーシ接地とするだけでなく、各段ごとのアースラインを一点に集中することでより完璧なものとしており、そのポイントも左右チャンネルの中央点としています。
配線材は腫瘍な部分には無酸素銅線を使用しています。

ヘッドアンプには厳選したローノイズトランジスタを用いた差動カスコードの一段増幅アンプを採用しています。出力部もヒートシンク付きの小型パワートランジスタによるA級動作SEPPとし、高S/Nと同時に負荷に対する高いドライブ能力を実現しています。

イコライザアンプには当時最も高Gmのローノイズ・デュアルFETを用いた対称差動ダブルカスコードプッシュプル回路を採用しており、負荷抵抗を最小とした一段増幅を行うことで低歪率と高S/Nを両立させています。
C-05のイコライザアンプは回路図で見るとフラットアンプ部と全く同じ回路構成となっており、徹底した忠実再生が可能なアンプをベースにRIAA補正を行うNFB回路を組み合わせるという考えで設計されています。さらに、録音側の意図した音楽のニュアンスや雰囲気をゆとりを持って再現できるようNFB素子の負荷に十分余裕を持たせ、送り出しのローインピーダンス化を図っています。
また、出力コンデンサを除去することで段間での音の色付けを排除しています。

フラットアンプ部はイコライザアンプと同様に当時最も高GmのローノイズデュアルFETを用いた対称差動ダブルカスコードプッシュプルの一段増幅回路を採用しており、DCサーボ回路にはFET入力のオペアンプを搭載しています。

電源部には巻線管理を徹底した大型電源トランスを左右対称に搭載しています。このトランスには、コンパクトでレギュレーションの優れたサーキュラ・トランスを採用しています。また、信号用電解コンデンサにもリークや歪の極めて低いものを厳選して採用しています。電源トランスは一次側、二次側とも厳密に極性管理されており、ラインフェーズセンサと相まって完璧な極性管理の効果を得ています。
電源供給は、ヘッドアンプ部とサーボ回路へは特に専用電源を独立構成で搭載しています。

電磁歪による悪影響を排除するため、シャーシ自体をアルミ筐体とするとともに要所を銅板との2重構成とした構造体を採用しています。銅板とシャーシはしっかりと固定されており、微振動を防いでいます。

延長シャフトを用いて切換スイッチを回路上の必要なポイントに設け、配線自体を極力減らしています。

使用パーツ類も吟味したものを使用しており、無極性とされるフィルムコンデンサまで極性を揃えて使用しています。また、無酸素銅線や金メッキピンジャックも採用しています。

入力アッテネーターには、リニアリティに優れ、音質的にも優れた精密連続可変型ディテントボリュームを採用しています。

別売りでラックマウント用アダプタやウッドケースがありました。

機種の定格
型式 コントロールアンプ
出力電圧 Pre out:1V(定格)、12V以上(最大)
出力インピーダンス Pre out:47Ω
全高調波歪率 Phono1、2:0.03%以下(Rec out:2V、1kHz)
DAD、Monitor1、2:0.05%以下(Pre out:2V、1kHz)
Tuner、Line:0.002%以下(Pre out:2V、1kHz)
周波数特性 Phono1、2:20Hz〜20kHz ±0.2dB
DAD、Monitor1、2:1Hz〜50kHz ±0.5dB
Tuner、Line1、2:1Hz〜50kHz ±0.5dB
入力感度(出力1V) Phono MM:2mV
Phono MC:100μV
DAD、Monitor1、2:150mV
Tuner:150mV(入力レベルセット付き)
Line:150mV
入力インピーダンス Phono1、2:50kΩ、100kΩ
DAD、Monitor1、2:100kΩ
Tuner:50kΩ
Line:100kΩ
SN比(IHF-A補正) Phono1、2:90dB以上
DAD、Monitor1、2:110dB以上
Tuner、Line:110dB以上
付属装置 モニタースイッチ(Tape1、Tape2)
テープダビングスイッチ(1to2、2to1)
レコーディングスイッチ
フォノファンクションスイッチ(Phono1、Phono2)
シグナルオフスイッチ
ラインフェーズセンサー
電源電圧 AC100V、50Hz/60Hz
消費電力 40W(電気用品取締法)
外形寸法 幅460×高さ135×奥行442mm
重量 11.0kg
別売 専用ウッドケース W-05C(\50,000)
ラックマウント用アダプタ LM-05C(\15,000)