オーディオの足跡

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FT-8000の画像
 解説 

クォーツロックデジタルシンセサイザーによる高精度特性およびマイクロコンピューター制御による6局プリセット選局などの操作性の向上を図ったFM専用デジタルシンセサイザーチューナー。

マイクロコンピューターを導入することで自動選局を実現しており、アップ、ダウン2系統設けられた自動選局のキーボタンによって希望局への迅速な同調を可能にしています。
ボタンを押すと受信周波数を100kHzごとにスイープして、コンピューターが放送波をキャッチし、あとは同調の命令を出すだけで選局されます。
また、6局プリセット選局も可能です。メモリー方法は記憶させたい局を受信しながらメモリーキーを押し、メモリー書き込み表示が点灯中に6局のメモリーの希望チャンネルボタンを押せば完了します。

クォーツシンセサイザー方式の採用により受信周波数は放送波の割り当てられた100kHzおきにクォーツロックされ、同調点が歪最小点に一致します。
さらに、温度、湿度に左右されない安定したチューニングを維持します。

フロントエンド部では、デュアルゲートMOS FETを使用したRFアンプと入力段と段間にそれぞれダブルチューンを採用し、高感度と高選択度を実現しています。
さらにRF AGC回路を設ける事で妨害電波に強い構造としています。

ステレオ時に放送局より送信される19kHzパイロット信号を取り除くため、パイロット信号キャンセル付PLL ICを採用しています。

基本性能を高めるため、部品ひとつひとつに厳選された高精度のものを採用しています。
ディエンファシス回路には許容誤差±1%以内の高精度部品を採用し、高品質を実現しています。

受信周波数を表示するデジタルディスプレイは、時刻表示スイッチを押す事でクォーツ時計として使うことも可能です。
また電源スイッチを切ったときは自動的に時刻を表示するため、放送受信時以外は正確なクォーツ時計として利用することが可能です。

ビル共聴アンテナなどから電波を取り入れる場合に、テレビとの相互変調妨害を受けるのを防ぐため、セット裏面にTVトラップ回路を搭載しています。

ミューティング回路はシュミットトリガー回路でリードリレースイッチをドライブし、ミュート抑圧効果を-85dB以上上げると共に同調時のポップ音を防いでいます。

LEDによる5段階シグナルインジケーターを搭載しています。

Recレベルチェックスイッチを搭載しています。

マルチパススイッチを搭載しています。

アンテナ入力に75Ω同軸コネクターを採用しています。

金メッキの出力端子とケーブルが付属しています。

ブラックモデルの他にシルバーモデルもありました。

機種の定格
型式 FMデジタルシンセサイザーチューナー
回路方式 マイクロコンピューターコントロール
デジタルシンセサイザー方式
MOS FET採用RF段
5連電子同調フロントエンド
Quadrature検波
PLL MPX
受信周波数 76MHz~90MHz
S/N50dB感度(IHF/新IHF) mono:4.8μV/18.7dBf
stereo:45μV/38.2dBf
全高調波歪率(400Hz) mono:0.12%
stereo:0.12%
キャプチャーレシオ 1.0dB
実効選択度 80dB
相互変調妨害比 95dB(2.5MHz)
S/N mono:75dB
stereo:72dB
ステレオセパレーション 50dB
周波数特性 20Hz~15kHz +0.2 -0.6dB
イメージ妨害比 110dB
IF妨害比 94dB
AM抑圧比 60dB
アンテナ 300Ω不平衡
75Ω平衡
電源電圧 AC100V、50Hz/60Hz
定格消費電力(電気用品取締法) 17W
外形寸法 幅435x高さ78x奥行369mm
重量 6.1kg