Lo-D FT-4700
¥35,000(1979年発売)
解説
基本性能を重視したFM/AMチューナー。
フロントエンド部にはデュアルゲートMOS FETを採用するとともに高周波段の選択度を上げて強入力時の相互変調妨害の減少と、歪率特性を向上させています。
IF部には、従来よりもさらに位相特性の良い2素子セラミックフィルターを3個用い、また高集積IC(HA11211)を使用して、歪率特性、選択度特性を向上させています。
マルチ回路には、日立のIC技術を結集して開発したPLL(フェーズロックトループ)ICを採用することにより、低歪率を実現しています。
近接した2つの放送局の電波とステレオ制御により、歪が発生するのを防ぐためアンチバーディフィルターを搭載しています。
AM専用のループアンテナを搭載しています。
AMチューナー部のセラミックフィルターには、従来よりも帯域の広いものを採用しており、高域まで伸びのある音を実現しています。
また、9kHzのトラップコイルを採用しており、近接局の妨害を排除しています。
モード切換とミューティング機能を一つにまとめたモード・ミューティングスイッチを搭載しています。
FM75Ω同軸ケーブル用端子を搭載しています。
機種の定格
型式 | FM/AMチューナー |
<FMチューナー部> | |
受信周波数 | 76MHz~90MHz |
実用感度 | 1.05μV(75Ω、IHF) 11.7dBf(新IHF) |
SN比50dB感度 | mono:3μV/14.8dBf stereo:40μV/38dBf |
実効選択度(IHF) | 70dB |
SN比 | mono:75dB stereo:70dB |
歪率(400Hz) | mono:0.04% stereo:0.08% |
セパレーション(1kHz) | 50dB |
周波数特性 | 30Hz~15kHz +1 -2dB |
<AMチューナー部> | |
受信周波数 | 530kHz~1,605kHz |
実用感度 | 12μV(IHF) 300μV/m(ループアンテナ) |
選択度(±9dB) | 32dB |
SN比 | 53dB |
歪率(400Hz) | 0.4% |
<その他> | |
消費電力 | 8W |
外形寸法 | 幅435x高さ?x奥行319mm |
重量 | 6.0kg |