Lo-D HS-630
¥75,000(1台、1979年頃)
解説
全ユニットにメタル振動板を採用した3ウェイスピーカーシステム。
高能率、広分散性をテーマに入念な計算、実験、試聴の繰り返しにより完成度を高めています。
低域には30cmメタルコーン型ウーファー(L-3003)を搭載しています。
コーン部には、ピストン的振動帯域が高域方向に約1オクターブ(2倍)拡大する、湿度変化による音質劣化が少ない、品質が安定するなどの特徴をもったメタルコーンを採用しています。板厚200μのアルミ合金によって計量化を図るとともに、低域の非対称振動を防ぐために振動板全体の剛性を高められるキャップコーン形構造となっています。
また、エッジ部には独自のV形ギャザードエッジを採用しており、振動板のピストン振動の機械的直線性を改善し、大振幅時の歪やエッジ共振歪を減少させ、最低共振周波数を下げる事に成功しています。
中域には5.5cmのメタル単板コーン型ミッドレンジ(M-5501)を搭載しています。
ウーファーと同じくアルミ合金を採用しており、エッジには振幅を±2mm取れるギャザードエッジを採用し、バックキャビティと相まって最低共振周波数を280Hzまで下げています。
高域には2.2cmアルミ合金ドーム型トゥイーター(H-2201)を搭載しています。
各ユニットにはアルミダイキャストフレームを採用しています。
エンクロージャーは、バッフル板、裏板にはカラ松を主材料にした針葉樹による三層構造パーティクルボードを使用しています。
中域、高域用に連続可変型レベルコントロールを搭載しています。
機種の定格
方式 | 3ウェイ・3スピーカー・バスレフ方式・ブックシェルフ型 |
ユニット等 | 低域用:30cmコーン型(L-3003) 中域用:5.5cmコーン型(M-5501) 高域用:2.2cmドーム型(H-2201) |
周波数特性 | 30Hz~20000Hz(-15dB無響室) |
最大入力 | 140W(音楽信号ピーク) |
インピーダンス | 6Ω |
出力音圧レベル | 92dB/W/m(8Ω換算) |
クロスオーバー周波数 | 700Hz、4kHz |
エンクロージャー内容積 | 70L |
外形寸法 | 幅400x高さ710x奥行380mm |
重量 | 25kg |