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HMA-7500の画像
 解説 

パワーMOS FETを用いた7500シリーズのステレオパワーアンプ。

HMA-7500には新開発のコンプリメンタリーのパワーMOS FETを採用しています。
ローディは、FMチューナーのフロントエンドなどに使用されているMOS FETの電力増幅素子としての数々の特長に注目し、4年にわたる研究によって高耐圧化・大電流化を実現し、パワーMOS FETを開発しました。
パワーMOS FETでは相互コンダクタンスのバラつきも小さくNチャンネルとPチャンネルのコンプリメンタリー性もよく揃っているため、出力段の裸の歪が少なくなっています。さらに、パワーMOS FETは周波数特性が良く、駆動電力が不要なため、駆動用差動増幅器に利得帯域幅積ftの高い小信号用のトランジスタが使えたことから高域周波数まで安定した負帰還がかけられ、高域の歪が大幅に改善しています。

回路構成は初段が差動増幅器、2段目がカレントミラー回路を負荷とする差動増幅器で構成され、この2段目の差動増幅器がパワーMOS FETピュアコンプリメンタリー回路をダイレクトにドライブしています。

NFBループ内からコンデンサーを無くし、入力のコンデンサーまでも除去したDCアンプ構成を採用しています。シンプルな回路構成と相まって音質劣化を招く部品を排除するとともに正確な波形伝送を可能にしています。
このDC化のために初段にはペア特性が精密に揃った高耐圧ローノイズトランジスタを組み合わせた差動増幅器を採用し、高い入力インピーダンスと低い中点ドリフト特性をエルと同時に高い利得も得ています。

電源部は左右独立に電源トランスを設け、パワー増幅段の整流平滑回路を左右独立とし、電源を介してのトランジェントクロストークを排除しています。また、平滑用コンデンサーにはそれぞれ12,000μF×2の高周波特性の良い大容量ケミコンを使用しています。

パワーMOS FETは熱暴走が無いうえ、安全動作領域が広いためバイポーラトランジスタに比べ破壊に強いですが、入出力特性が大電流までリニアに伸びているため、ゲートに電圧さえかければいくらでも大きな電流が流れます。そこでHMA-7500では動作範囲制限型の保護回路を採用しています。
また、DCアンプ構成のためプリアンプ等の出力のDC漏れによってスピーカー端子に直流が印加されるのを防ぐため、出力電圧のDC成分を検出して出力端子のスピーカーリレーをオフにしスピーカーを保護するDC検出保護回路を搭載しています。

ピーク出力レベルがパワーの値で直読できる大型パワーメーターを搭載しています。
このメーターには対数圧縮回路を採用しており、目盛は0.01W〜250W(-40dB〜+4dB)まで感度切換えなしで直読できます。

機種の定格
型式 ステレオパワーアンプ
回路方式 2段差動増幅全段直結パワーMOS FET純コンプリメンタリーOCL回路
実効出力 80W+80W(8Ω、両ch駆動、10Hz〜20kHz)
80W+80W(8Ω、両ch駆動、5Hz〜80kHz)
全高調波歪率(8Ω) 0.008%(10Hz〜20kHz、定格出力時)
0.005%(10Hz〜20kHz、1/2定格出力時)
混変調歪率(60Hz:7kHz=4:1) 0.003%(定格出力時、8Ω)
0.003%(40W出力時、8Ω)
周波数特性 DC:DC〜200kHz +0 -1dB
Low cut:6Hz〜200kHz +0 -1dB
入力感度/インピーダンス 1V/50kΩ
ダンピングファクター 60(20Hz〜20kHz)
S/N(IHF-Aネットワーク、入力ショート) 120dB
使用半導体 パワーMOS FET:4個
トランジスタ:22個
ダイオード:47個
電源 AC100V、50Hz/60Hz
定格消費電力 190W(電気用品取締法)
外形寸法 幅480×高さ166×奥行355mm
重量 15kg