オーディオの足跡

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HA-6800の画像
 解説 

パワーMOS FETを採用したプリメインアンプ。

パワーMOS FETは従来の小信号MOS FETに比べ3桁以上の高い増幅率を持ち、さらに直線性が良いという特徴を持っています。
また、バイポーラトランジスタに比べ1桁以上も高周波特性が優れている、スイッチング速度が速いなどオーディオ用電力増幅素子として優れた特徴を持っています。

NFB理論を追求して誕生したデュアルサーボ回路を搭載しています。
この回路では、入力信号と出力信号の差成分(歪成分)を増幅機能を持つ誤差増幅器で検出し、さらに帰還をかけるという構造になっています。これにより、出力端子に発生する歪成分を効果的に除去し、解像度の高い音楽再生を実現しています。

メインダイレクトスイッチを搭載しており、イコライザーアンプの出力をトーンアンプを通さずにメインアンプにダイレクトに接続できます。

パワーアンプ部には新開発の高効率ヒートループ(放熱フィン)を採用しています。これにより、出力段のパワーMOS FETを集中配置することで無駄なパターンの引き回しによるSN比や歪の悪化を防止しています。また、電源ラインアースの左右分離化ができ、チャンネル間のクロストークを最小限に抑えています。

電源部には大容量電源トランスと高品質電解コンデンサー(12,000μFx2)を採用しています。

ハイゲインイコライザーアンプを採用することで、MC型カートリッジのダイレクト接続が可能となっています。
また、低雑音トランジスタや高利得・低雑音ICの組合わせによるシンプルな回路構成により、優れた特性を獲得しています。

録音したいソースをファンクションスイッチに関係なく選べるRec outセレクタースイッチを搭載しています。

初期はシルバーモデルが販売されていましたが、1983年頃にはブラックモデルのHA-6800BBが販売されました。

機種の定格
型式 プリメインアンプ
実効出力 75W+75W(8Ω、20Hz~20kHz、両ch駆動)
全高調波歪率 0.008%(実効出力時)
Phono最大許容入力 MM:250mV
MC:15mV
SN比 Phono MM:89dB
Phono MC:73dB
電源電圧 AC100V、50Hz/60Hz
消費電力 180W
外形寸法 幅435x高さ145x奥行392mm
重量 12.5kg