Lectron JH-50
¥680,000(1989年発売)
解説
フランスの著名なオーディオエンジニアであるジャン・ヒラガが設計した管球式ステレオパワーアンプ。
回路構成は初段に5極管、2段目に3極管を用いたシンプルなムラード型となっています。さらに、ネガティブ・フィードバック量を最小限に抑えることで真空管アンプが持つ本来の響きをストレートに引き出しています。
電源部は磁気シールドが施されたクロームメッキケースに収められており、外部変動の影響をキャンセルしています。
初段とドライブ段に搭載した高速・低ノイズ安定化電源と合わせてトランジェントによるフラッターやバウンスのない安定した音楽再生を可能にしています。
マルチプル高域補正回路を搭載しており、フェーズ・インバーターの完全バランスを実現するとともにレジスティブ及びキャパシティブ等の負荷に対する広範囲な安定性を獲得しています。
シャーシにはサスペンション方式の非磁性シャーシを採用しており、微小な振動やマイクロフォニックを低減しています。
英国パートリッジ社特製の出力トランスや、マッチド・ペアの出力管を採用してます。
さらに、専用のスペアーチューブが用意されており、バイアス調整及びバランス調整の必要がありません。
JH50は最終工程で61ヶ所の測定とランニングテストを行い、出荷されています。
機種の定格
型式 | 管球式ステレオパワーアンプ | ||
実効出力 | 50W+50W(4Ω、8Ω、THD 1%以下) | ||
入力感度/インピーダンス | 600mV/100kΩ | ||
出力インピーダンス | 4Ω、8Ω | ||
高調波歪率 |
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使用パーツ | 6SJ7:2本 6SN7:2本 EL34:4本 スペアチューブ(EL34):4本 |
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電源 | AC100V、50Hz/60Hz | ||
外形寸法 | 幅410x高さ190x奥行430mm | ||
重量 | 28.0kg |