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Paragonの画像
 解説 

JBLを代表するスピーカーシステムの1つ。
正式名称は"The JBL-Ranger Paragon Integrated Stereophonic Reproductor"。

Paragonは、当時レンジャートーン・コーポレーション(Rangertone Corporation)のオーナーであったリチャード・レンジャー(Richard Ranger)の原案をもとに、アーノルド・ウォルフ(Arnold Wolf)がインダストリアル・デザインを担当し、開発されました。
日本国内では、1965年に山水電気がJBL製品の輸入を始め、本格的に流通しました。

パラゴンには大きく分けて3種類のバリエーションがあります。
初期のD44000は、低域に35cmコーン型ウーファーである150-4C、中域にドライバー375とH5038Pホーン、高域に075を搭載しており、ネットワーク部にはN500HとN7000が使用されていました。そして、1964年以降の中期D44000では低域が150-4CからLE15Aに変更されるとともに、エンクロージャーの素材も合板からパーティクルボードに変更されました。
後期のD44000WXAでは、ウーファーはアルニコマグネットを使用していたLE15Aからフェライトマグネットを使用していたLE15Hに変更され、中域のドライバーユニットも375からエッジにダイアモンドパターンを用いた376に変更されています。

エンクロージャーの内部は2組のスピーカーシステムが一体になった構造をしており、左右に3ウェイユニットを配すると共に中央に半円形の反射パネルを設けることで、リスニングエリアの拡大を図っています。このエンクロージャーは低域用にフロントローディングホーンを採用しています。
また、初期のエンクロージャーの背面にはエナジェイザーSE-408S用のマウントスペースが設けられていました。

外観の仕上げは中期には数種類のものがあったようです。
1965年の山水のカタログでは"黒いマホガニー、焦茶色のウォルナット、オイル仕上げのウォルナット、黒檀"の4種類のバリエーションが記載されており、1967年頃の山水のカタログでは"オイルドウォルナットまたはトーニーウォルナット"と記載されていました。

パラゴンは1957年から1983年までに約1,000台が製造され、在庫の最後の1台が売れた1988年まで販売されていました。

 
機種の定格
方式 インテグレーテッド・ステレオスピーカーシステム
3ウェイ・6スピーカー・フロントローディングホーン方式・フロア型
使用ユニット
D44000(初期)



D44000(中期)



D44000WXA(後期)
低域用:38cmコーン型(150-4C)×2
中域用:ホーン型(375+H5038P)×2
高域用:ホーン型(075)×2
ネットワーク:N500H、N7000(各2)
低域用:38cmコーン型(LE15A)×2
中域用:ホーン型(375+H5038P)×2
高域用:ホーン型(075)×2
ネットワーク:LX5、N7000(各2)
低域用:38cmコーン型(LE15H)×2
中域用:ホーン型(376+H5038P)×2
高域用:ホーン型(075)×2
ネットワーク:LX5、N7000(各2)
クロスオーバー周波数 500Hz(LX5)、7kHz(N7000)
インピーダンス
出力音圧レベル 96dB/W/m
許容入力 125W(連続プログラム)
外形寸法 幅2,630×高さ900×奥行610mm(1960年代のカタログ記載)
幅2,630×高さ900×奥行740mm(1970年代以降のカタログ記載)
重量 266kg(1960年代のカタログ記載)
316kg(1970年代のカタログ記載、梱包時)
318.4kg(1980年代のカタログ記載、梱包時)