オーディオの足跡

PR:ヤフオク!で中古オーディオを検索

IRS-Vの画像
 解説 

インフィニティのスピーカーテクノロジーを結集して究極を追求したスピーカーシステム。

IRS-Vは、ライン・ソース再生を可能とするドライバー・アレイ構造により、低域部と中域部が各々独立した高さ約2.3mに及ぶエンクロージャーで構成されています。

低域部には30cmコーン型ウーファーを6個搭載しています。
このユニットにはグラファイト強化ポリプロピレンを採用しています。これはインフィニティが1977年にスピーカーに実用化したポリプロピレンと、高温・高圧のインジェクションモールド工程でポリマーにインジェクトされたグラファイトファイバーで構成された振動板で、振動板の絶対的強度を高めるとともに放射状に成型することでウーファーの動作領域で正確なピストン運動を実現しています。

低域部は内蔵した2000W/chの専用パワーアンプで駆動しています。

中高域部には特殊型ユニットを採用しており、中域用にEMIMを12個、高域用にEMITを36個搭載しています。高域用に搭載したEMITは前面に24個、背面に12個マウントされています。
EMIMでは、ダイアフラムに従来の1/2までローマス化したカプトン薄膜を採用しており、ボイスコイルはダイアフラム上にフォトエッチングされています。さらにマグネットにネオジウムを採用することでスピードや能率、リニアリティが改善されています。
EMITには超ローマス・カプトン膜ダイアフラムとネオジウムマグネットを採用しており、静電型の特長とされる金属的でしなやかな軽さと、プッシュプルマグネットによる高リニアリティを実現しています。

中高域部にはブラジリアン・ローズウッド仕上げの無回折型パネルを装備しています。このパネルは砂を詰め込んだ耐振構造となっています。

クロスオーバーネットワークと低域サーボアンプが付属しています。
サーボアンプでは、ボイスコイルに取り付けられた検出回路でウーファーの動作(加速度)をモニターし、差分サーボアンプによりこの出力を入力波形と比較しています。そして、アンプより出力された電気的入力とウーファーの音響的信号との誤差信号(低域歪)は位相反転されてウーファーのパワーアンプに戻され、歪を打ち消すような動作をします。
IRSシリーズに搭載された最新のサーボシステムでは、15Hzにまで及ぶ低域リニアレスポンスを実現しています。

機種の定格
方式 3ウェイ・54スピーカー・フロア型
使用ユニット 低域用:30cmコーン型x6
中域用:特殊型(EMIM)x12
高域用(前面):特殊型(EMIT)x24
高域用(後面): 特殊型(EMIT)x12
インピーダンス
周波数特性 15Hz~45kHz ±2dB
適合入力 低域:2kW/ch RMS(内蔵)
中高域:100W~500W/ch RMS
外形寸法 低域エンクロージャー:幅527x高さ2,286x奥行730mm
中高域エンクロージャー:幅1193x高さ2,286x奥行431mm
ベース部:幅965x奥行304mm
重量 681.8kg
付属 出力2kWパワーアンプx2
クロスオーバーコントロール
サーボアンプ