harman/kardon HK3500
¥99,000(1978年発売)
解説
ハーマンカードンの技術を結集して開発したカセットデッキ。
3ヘッドシステムを採用しており、録音ヘッドと再生ヘッドを独立させ、精密加工技術を駆使して1つにパッケージングしたデュアルタイプとなっています。これにより、各ヘッド間の平行度やチャンネル間の方向ずれが減少し、アジマス損失や位相ずれを低減しています。
安定走行用にDCサーボモーター、早巻用にDCモーターを採用した2モーターシステムとすることで、メカニズムの信頼性を高めています。
バイアス3段・イコライザー3段の独立した切換機構を搭載しており、各種テープの特性に合わせた録音・再生が可能です。
正確なドルビー効果が得られるドルビーキャリブレーション機構を搭載しています。
内蔵の発振器による400Hzのテストトーンと3ヘッドシステムの併用でテープの感度差を調整し、テープの特性に対して適性録音レベルが設定できます。
テープの特性をより生かすためバイアス微調整機構を搭載しています。
カウンターリセットスイッチを兼ねたテープ走行監視機構を搭載しています。
オートシャットオフ機構を搭載しています。
ワンタッチで無信号録音ができるRec Mute機構を搭載しています。
サブソニックフィルターを搭載しています。
機種の定格
型式 | カセットデッキ |
トラック方式 | 4トラック2チャンネルステレオ方式 |
ヘッド構成 | 消去x1、録音x1、再生x1 |
テープ速度 | 4.76cm/s |
ワウ・フラッター | 0.05%以下(NAB、WRMS) |
周波数特性 | 20Hz~17.5kHz ±3.0dB (ローノイズテープ、フェリクロームテープ、クロームテープ) |
SN比 | 57dB(Dolby out) 65dB(Dolby in) |
入力感度 | Mic:0.5mV Line(low level):50mV Line(high level):200mV |
チャンネルセパレーション | 37dB以上 |
チャンネルクロストーク | 65dB以上 |
テープセレクター | ローノイズ、フェリクローム、クローム |
ドリフト | 0.75%以下 |
テープ速度偏差 | 0.75%以下 |
早巻時間(C-60) | 60秒 |
全高調波歪率 | 1.3% |
出力レベル | 1.5V |
バイアス周波数 | 105kHz |
メーターレンジ | -40~+6dB |
消去率(1kHz、0VU) | 63dB以上 |
入力インピーダンス | Mic:600Ω Line(low level):30kΩ Line(high level):50Ω |
ヘッドホンインピーダンス | 8Ω |
チャンネルバランス | ±1dB |
外形寸法 | 幅425x高さ178x奥行260mm |
重量 | 4.5kg |