harman/kardon A660
¥105,000(1981年頃)
解説
マッティ・オタラ博士の動的歪対策理論に基づき設計されたプリメインアンプ。
A660では、非常に短い時間の低インピーダンス負荷に対しては作動しない独自のプロテクションサーキットと、大容量のパワートランジスタを採用しています。これにより60AものHICC(瞬時電流供給能力)が確保され、低インピーダンス負荷時にも優れた音質を実現しています。
HICCを60Aまで高めるため、巨大電源トランスと大容量パワートランジスタ8個を採用しています。
パワー段にはインバーテッドダーリントン接続を導入することで、オープンループ特性の向上を実現しています。これによって得られたリニアなオープンループ特性によってNFBを100分の1以下に抑えることに成功しており、大幅な歪の低減を図っています。
MMポジションのカートリッジ容量負荷は4段階で切換え出来ます。また、高感度専用MCアンプを搭載しており、低インピーダンスのカートリッジでもそのまま特性を損なわずに使用できます。
メインダイレクトスイッチを搭載しており、トーン回路をジャンプしてフォノアンプをパワーアンプに直結できます。
フィルター回路には2次ベッセルフィルターを採用しています。
機種の定格
型式 | プリメインアンプ |
実効出力(20Hz~20kHz) | 80W+80W(8Ω) |
入力感度/インピーダンス | Phono MM:2.2mV/47kΩ Phono MC:70μV/100Ω Tuner、Aux、Tape:135mV/25kΩ |
Phono最大許容入力(1kHz) | MM:220mV MC:5mV |
カートリッジ容量負荷切換え | Normal、+50pF、+100pF、+200pF |
トーンコントロール | Bass:±12dB(50Hz) Treble:±12dB(10kHz) |
フィルター特性 | High cut:6kHz、-3dB Subsonic cut:15Hz、-3dB |
テープコピー方式 | Tape(1→2、2→1) |
消費電力 | 235W |
外形寸法 | 幅440x高さ122x奥行360mm |
重量 | 12.5kg |