DYNACO PAT-4
¥54,000(1970年頃)
¥52,000(1973年頃)
解説
Stereo-120パワーアンプについでダイナコのソリッドステートアンプの第2弾として開発されたステレオプリアンプ。
管球式プリアンプPAS-3Xの良さを継承しつつ、さらに機能を盛り込んだ設計となっています。
片チャンネルあたりわずか4個という少ないトランジスタで必要とされる機能を満たしており、回路の洗練によって再生音の色付けを抑えています。
また、600Ω負荷でも使用できるなど、プロ用としての使用に耐える設計となっています。
トーンコントロール回路には中点で完全にフラット特性になるものを採用しています。
また、左右チャンネルを別々に動作できる2連式となっています。
3段階の切換えが可能なハイカットフィルターを搭載しています。
ステレオ・モノ切換は2個のロッカースイッチによってAch、Bch、ブレンドの操作が行えます。
フロントパネルには予備の入力端子を設けてあり、テープデッキやマイクロフォンなどの接続が可能です。
別売りでPAT-4とPAS-3X共通の木製ケースがありました。
機種の定格
型式 | ソリッドステートステレオプリアンプ |
周波数特性 | Aux:10Hz~100kHz ±0.5dB Phono:20Hz~20kHz ±1dB |
全高調波歪率 | 0.05%以下(2V出力、20Hz~20kHz) |
混変調歪率 | 0.05%以下 |
SN比 | Phono:70dB(10mV入力) Aux:85dB(0.5V入力) |
トーンコントロール | Bass:±16dB(50Hz) Treble:±12dB(10kHz) |
出力レベル | 10V(Hiインピーダンス) 5V(600Ω) |
入力インピーダンス | Phono:47kΩ Tape head、High level:100kΩ Audio output:600Ω Tape:600Ω |
入力端子 | Mag(Hi、Low、各1系統)、Ceramic、Tape head、Tape amp、 Tuner、Spare(2組)、Special(Mic、Phono第2) |
出力端子 | オーディオ用(2組、1組はスイッチ付) フロント・パネル出力 テープ録音用 |
使用半導体 | トランジスタ:8個 ダイオード:2個 |
消費電力 | 5W |
外形寸法 | 幅345x高さ105x奥行205mm |
重量 | 4.5kg |
別売 | PAT-4/PAS-3X共通木製ケース(¥3,900、1970年頃) |