オーディオの足跡

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Mark-IIIの画像
 解説 

ダイナコが開発した管球式モノラルパワーアンプ。

出力トランスは製造時期によって異なり、年代によってA-431、Z-216、ZT0195等が採用されています。
"Interview with David Hafler(2000)"という海外の記事によると、Mark-III発売当時はパテントの問題もあってアクロサウンド製は使用できず、ダイナコの近くにあったTRESCOというトランスメーカーに制作を依頼したものを使用していたようです(ご指摘ありがとうございました)。
1976年のハーマン時代のカタログの写真ではZT0195が使用されており、カタログではアクロサウンド社開発の出力トランスと記載されていました。このZT0195に関してはどこが製造したのかはわからなかったため、アクロサウンドが製造したのか、開発のみ行ったのか(もしくはダイナコとアクロサウンドの創業者であるDavid Hafler氏が設計したという意味なのか)がはっきりとわかりませんでした。
※製造・開発、開発のみ、Hafler氏が開発した、等の詳しい情報をご存知の方がおりましたらご連絡下さい。

出力管には6550(KT-88)を採用しており、プッシュプル方式によってハイパワーを得ています。

機種の定格
型式 管球式モノラルパワーアンプ
出力 60W(定格)
140W(ピーク)
全高調波歪率 0.5%以下(60W、20Hz~20kHz)
混変調歪率 1%以下(定格出力時)
0.5%以下(50W出力時)
0.05%以下(1W出力時)
周波数特性 6Hz~60kHz ±0.5dB
16Hz~25kHz ±0.5dB(最大出力時)
入力感度 1.6V(60W)
SN比 90dB以上(定格出力時)
出力インピーダンス 4Ω、8Ω、16Ω
ダンピングファクター 15
使用真空管 6550(KT-88):2本
6AN8:1本
GZ-34(5AR4):1本
消費電力 150W
外形寸法 幅229x高さ190x奥行229mm
重量 13.5kg(1973年カタログ記載)
12.5kg(1974年カタログ記載)
11.5kg(1976年カタログ記載)