DIATONE DA-F630
¥47,000(1979年頃)
解説
FM/AM合わせて8局のプリセットが可能なFM/AMチューナー。
クォーツシンセサイザ方式を採用しています。この方式では、PLLとマイクロコンピューターを用いて可変容量ダイオードの容量を変える事で電子的選局を可能にしています。水晶発振器から得られる基準周波数(FM0.1MHz、AM1kHz)をもとにして受信周波数を決定するため、同調ズレの心配がありません。
マイクロコンピューターに周波数を記憶させておくことで、全部で8局までのプリセットが可能です。
メモリーの電源は、コンデンサー・バックアップ方式なので、電源スイッチが切れてもメモリー回路は動作しています。また、停電や留守録音などで電源が切れてしまっても、約48時間プリセット状態を保っています。
プリセットは、希望の放送局を受信中にメモリーボタンを押し、メモリーインジケーターが点灯している間に希望のプリセットボタンを押すことで設定できます。
UP/DOWNボタンによるマニュアルチューニングが可能です。
それぞれのボタンは1回押すごとにFMは0.1MHz、AMは1kHzステップで受信周波数が変化します。また、ボタンを押し続けることで早送りチューニングも可能です。
FM検波回路には、位相コイルと検波トランスを同じケースに入れた新クァドラチュア検波器を採用しています。
さらに、MPX回路にはPLL ICを採用して低歪率、高セパレーション化を図っています。
周波数はLEDによりデジタル表示されます。
機種の定格
型式 | FM/AMチューナー |
<FMチューナー部> | |
実用感度 | 1.9μV(10.8dBf) |
実効選択度 | 60dB |
キャプチャーレシオ | 1.5dB |
S/N比 | stereo:72dB mono:75dB |
イメージ妨害比 | 60dB |
IF妨害比 | 80dB |
スプリアス妨害比 | 80dB |
全高調波歪率(1kHz) | stereo:0.3% mono:0.2% |
ステレオセパレーション | 40dB(1kHz) |
周波数特性 | 30Hz~15kHz ±3dB |
<AMチューナー部> | |
実用感度 | 300μV/m |
S/N比 | 50dB |
実効選択度 | 25dB |
イメージ妨害比 | 40dB |
全高調波歪率 | 1.0% |
<総合> | |
外形寸法 | 幅424x高さ140x奥行236mm |
重量 | 3.4kg |