オーディオの足跡

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DA-F15の画像
 解説 

クォーツPLLシンセサイザ方式を採用したFMチューナー。

クォーツPLLシンセサイザ方式を採用しており、発振子として精度の高いクリスタル(6.4MHz)を分周期により1/64とした100kHzの基本信号によって、局部発振周波数を制御しています。これにより、76~90MHzの間を100kHzおきに正確に同調・ロックでき、さらに局部発振器の周波数制度は±3kHz(-10~+60℃)という高い精度を実現しています。
この方式では、常に放送局の周波数にロックしているので、歪特性、セパレーション特性なども常に最適値が得られます。

ロック・インジケーターを採用しており、3つの発光ダイオードの点灯により局部発振器のフリーランニング周波数がどちらにずれているか一目で確認できます。

IF段の選択度はNarrowとWideの切換式とし、それぞれ独立した2ブロック構成としています。
選択度Narrowでは2素子のセラミックフィルター4個の構成となり高選択度チューナーに、またWideでは4極+6極位相直線形LCフィルターの構成となり高S/N、低歪チューナーとなります。

4極+6極位相直線形フィルターの採用により低歪化を図っています。
また、新設計のディスクリトランス、PLL MPX ICを採用し、高調波歪率を改善するとともに、S/N、ステレオセパレーション、温度安定度の向上を図っています。

フロントエンド部は、厳選された雑音指数の低いデュアルゲート・MOS FET、精密5連バリコン、バランスドミキサー等の採用により、安定度を向上させています。

エア・チェック発振器(キャリブレータ)を内蔵しています。

ラックマウント用キャリングハンドルを装備したDA-F15と、キャリングハンドルを装備していないDA-F15Sの2種類がありました。

機種の定格
型式 FMステレオチューナー
実用感度 1.8μV(10.3dBf)
実効選択度(±400kHz) Wide:45dB
Narrow:75dB
キャプチャーレシオ Wide:0.8dB
Narrow:1.3dB
S/N比(stereo) Wide:77dB
Narrow:73dB
イメージ妨害比 110dB
IF妨害比 110dB
スプリアス妨害比 100dB
AM抑圧比 Wide:65dB
Narrow:55dB
全高調波歪率(stereo、1kHz) Wide:0.08%
Narrow:0.25%
ステレオセパレーション
1kHz: Wide:50dB
Narrow:45dB
10kHz: Wide:35dB
Narrow:30dB
キャリアリーク抑圧比 65dB
周波数特性 30Hz~15kHz +0.5 -1.0dB
出力レベル/インピーダンス 0~500mV/5kΩ
外形寸法 DA-F15:幅480x高さ108x奥行356mm
DA-F15S:幅424x高さ108x奥行345mm
重量 DA-F15:6.8kg
DA-F15S:6.8kg