DIATONE AS-4001
価格不明
解説
NHK総合技術研究所との共同研究により1966年(昭和41年)に完成した当時世界最高級のスピーカーシステム。
高音、中音、低音とそれぞれの帯域ごとにアンプを備えたマルチ・アンプ方式を採用することにより、クロスオーバーの周波数特性に優れ、混変調歪が極めて小さくなっています。
また、大きい音響出力でも歪が非常に小さいため、広い音楽ホールでの高忠実度再生ができます。
スピーカーユニットには、低音用に40cmの大口径スピーカーを2個、中音用に口径12cmのスピーカーを3個、高音用には口径5cmのスピーカーを4個使用し、その性能および技術は、当時の三菱ダイヤトーンスピーカー技術陣の粋を結集したものです。
ステレオ用に開発されているため、左右対称のユニット配置になっています。
使用されるユニットは、すべてモニター用のもので、あの2S-305に使用したTW-25型を片方につき4個使用し、中音、低音のユニットはAS-4001、AS-4021にしか使用されていないようです(厳密にはウーファーユニットはインピーダンスが異なります)
構造は、MA-031型分配増幅器により音量調整、分配等が行われ、MA-401型により高、中、低の各音域で増幅されています。
※AS-4001、AS-4021は、NHK技術研究所、NHK放送センター、東京文化会館、大阪音楽大学、武蔵野音楽大学等に納品されたそうです。
入力コードの先端はBTS-4101の21P3Bを標準とします。
機種の定格
方式 | 3ウェイ・9スピーカー・分割駆動、バスレフ方式・フロア型 |
ユニット等構成 | 低域用:40cmコーン型(PW-4011)x2 中域用:12cmコーン型(PM-1201)x3 高域用:5cmコーン型(TW-25)x4 アンプ:MA-401型 40W(主増幅器)x3 MA-031型(分配増幅器)x1 |
再生周波数帯域 | 30Hz~20000Hz |
入力レベル | -22dBm |
入力インピーダンス | 600Ω、10kΩ(平衡) |
クロスオーバー周波数 | 300Hz、3000Hz |
最大出力音圧レベル | 114dB/m |
無歪最大出力音圧レベル | 112dB/m |
電源 | AC100V、800VA |
外形寸法 | 幅950x高さ1750x奥行535mm(スピーカーシステムのみ) |
重量 | 約400kg |