オーディオの足跡

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4S-4002の画像
 解説 

4ウェイ構成の大型モニタースピーカー。

4S-4002はダイレクトカッティングの採用やPCMデッキなどによるプログラムソースの性能向上に対応するために開発されました。
求められる性能は20Hzから30kHzに及ぶ広帯域再生と-50dB以下の低歪化が主なねらいで、その他に音質に大きな影響を持つ位相特性の改善や業務用スピーカーの基本性能として要求される耐入力性の向上も図られています。
このスピーカーを基にして4S-4002Pが開発され、1977年から販売されました。

中低域の振動板にはにはハニカムサンドイッチコーンを用いた高剛性振動板を採用しており、2π空間で20Hzまで均一に伸びた再生特性を得ています。
また、磁気回路にはパーマロイを採用しており、電流歪を低減することで従来にない低歪化を実現しています。また、ボイスコイルには新たに開発したエポキシイミド系の耐熱性接着剤を使用しており、耐入力の向上を図っています。

低域用として40cmコーン型ウーファーと40cmコーン型パッシブラジエーターを搭載しています。
また、中域には18cmコーン型ミッドレンジを搭載しています。

高域には5cmコーン型ツィーターを搭載し、超高域には2.3cmドーム型スーパーツィーターを搭載しています。
これらのユニットには保護回路を搭載しており、過大入力対して保護することで耐入力向上に貢献しています。

ネットワーク部では位相特性の改善のため、中域以上のユニットに位相補正回路を搭載しています。
また、ネットワーク構成はマルチアンプ方式とフルレンジ使用の切換ができるように設計されています。

エンクロージャー背面の上部には駆動用アンプを収めるスペースが設けられていました。

機種の定格
方式 4ウェイ・4スピーカー・パッシブラジエータ方式・フロア型
ユニット構成 低域用:40cmコーン型
中域用:18cmコーン型
高域用:5cmコーン型
超高域用:2.3cmドーム型
パッシブラジエーター:40cmコーン型
再生周波数帯域 20Hz~30kHz
入力インピーダンス
最大許容入力 300W
クロスオーバー周波数 400Hz、2kHz、7kHz
出力音圧レベル 93dB/W/m
高調波歪率 -50dB以下(入力1W、30Hz以上)
外形寸法 幅660x高さ1,365x奥行545mm
重量 -