DIATONE M-T01
¥88,000(1978年頃)
解説
コンパクトボディに多彩なメカニズムを盛り込んだカセットデッキ。
2モーター構成とクローズドループデュアルキャプスタン方式を採用しています。
この方式では、2組のピンチローラーとキャプスタンによりテープをより確実にホールドしています。モーターが回転すると、巻取り側と供給側のフライホイールの周速差により、ループ内のテープテンションを常に一定に保ち、安定した力でテープ面とヘッドを密着させています。また、リール台の回転ムラや振動なども、2つのキャプスタンとピンチローラーで殆ど遮断することができ、安定したテープ走行を実現しています。
M-T01では、さらに2モーター形式を採用しており、定速用モーターにはPLLサーボDCモーターを搭載しており、優れたテープ走行を実現しています。
メカニズムの動作を電子的に制御しており、テープコントロール部にフェザータッチ・オペレーションを採用しています。これにより、どの動作モードからでも、ストップボタンを操作せずに次の動作へ移れるダイレクトチェンジも可能にしています。
ヘッドには、新開発の磁性体センダストヘッドを採用しています。この磁性体は、パーマロイの優れた磁気特性と、フェライトの超寿命性を兼ね備えたもので、長期間にわたり初期調整時のままの音質維持を可能にしています。
録音中にテープに一定間隔の無録音部を自動的に作るASPS(Automatic Spacing
Pause System)を搭載しています。
録音中にASPSボタンを押すと、ASPSのランプが点灯し、録音入力信号をカットしながらテープ走行を続け、約3秒後にデッキは自動的に一時停止状態に移り、ASPSのランプが消えて、PAUSE状態となります。
ピークメーターを搭載しています。
バイアスとイコライザーを独立させた3段切換えテープセレクターを搭載しています。
メモリーストップ、メモリースタート昨日を搭載してます。
ON/OFFが可能なMPXフィルターを搭載してます。
外部オーディオタイマーとの併用で留守録音が可能です。
マイク入力とライン入力を独立してレベル調整できマイクミキシングが可能です。
ドルビー回路を内蔵しています。
Lchにmonoマイクジャックを搭載しています。
機種の定格
型式 | カセットデッキ |
形式 | クローズドループ・デュアルキャプスタン方式 |
トラック形式 | 4トラック2チャンネル方式 |
ヘッド | 録音・再生用:センダストヘッド 消去用:フェライトヘッド |
モーター | 定速用:PLLサーボDCモーター 早送り・巻戻し用:DCモーター |
テープ速度 | 4.75cm/s |
早送り・巻戻し時間 | C-60テープで約80秒 |
ワウ・フラッター | 0.045%(WRMS) |
周波数特性 | ノーマル:30Hz~15kHz スペシャル、Fe-Cr:30Hz~17kHz |
S/N | Dolby out:56dB Dolby in:64dB |
クロストーク | チャンネル間:35dB トラック間:65dB |
イコライザー時定数 | ノーマル:3180/120μs スペシャル、Fe-Cr:3180/70μs |
入力感度/インピーダンス | Mic:0.3mV/1.8kΩ Line:100mV/120kΩ |
出力レベル/インピーダンス | Line:420mV/22kΩ Headphone:110mV/8Ω |
電源 | AC100V、50Hz/60Hz |
消費電力 | 20W |
外形寸法 | 幅270x高さ140x奥行246mm |
重量 | 6.3kg |
付属 | 入出力コード:2本 |