DIATONE DP-EC5MKII
¥59,800(1980年頃)
解説
快適な操作性を追及したオプティカルディスプレイ付きフルオートプレイヤー。
電子制御フルオート機構を採用しています。これにより、全てのトーンアームの動作を操作ボタンを押すだけでコントロールが行えます。
回路には1チップLSIを採用しており、素早く正確な反応を実現しています。
光学システムの応用によるレコードサイズ自動検出機構を採用しています。
この方式では、リフレクターで光を斜め上方から照射し、ターンテーブルシート用リフレクターからセンサーへ光を導く構造になっています。この光はレコードのサイズに応じて照射/遮断され、センサーの出力を変化させます。この出力がロジック回路に送られ、レコードサイズが自動的に検出されます。
この検出されたレコードサイズをもとに、針降下位置や回転速度が自動的に決定されます。
クイックレスポンス機能を搭載しており、アームリフターやアームの状態を常に検知しながら動作しているため、どの位置からでもオート動作をすることが可能です。これにより、アームがオート動作で上昇中/下降中でも、ボタンで次の新しい動作を指示すればただちにその動作に移ります。
ボタン操作には、マイクロスイッチを使用したフェザータッチ式を採用しています。
ノイズをカットするミューティング機構を搭載しています。
トーンアームの共振を抑えるため、針圧ノブとメインウェイトによる構造に、ウェイトケース、ブチルゴムダンパーを加えたアンチレゾナンスフィルターを採用しています。また、ピボットのスパンを拡げることによってパイプ部のガタをなくし、垂直、水平方向ともに高い感度を実現しています。
トーンアームの駆動には、水平/垂直の2方向に独立した専用モーターを採用しています。
トーンアームの材質にはステンレスを採用しています。
ターンテーブルの駆動には、水晶発振器の基準信号によってモーターの回転数を制御するクォーツPLL方式を採用しています。
また、駆動モーターには精密に仕上げられた軸受け機構の高トルクDCサーボモーターを採用しています。
回転数やリピートの動作を表示するオプティカルディスプレイを搭載しています。
カートリッジには新開発のMM型カートリッジを採用しています。
キャビネットには木製のキャビネットを採用しています。
機種の定格
型式 | フルオートプレイヤー |
<ターンテーブル部> | |
駆動方式 | ダイレクトドライブ方式 |
モーター | 4相12極クォーツPLL・DCサーボモーター |
ターンテーブル | 外径327mmアルミ合金ダイカスト製、1.4kg |
慣性質量 | 230kg・cm2 |
回転数 | 33・1/3、45rpm |
ワウ・フラッター | 0.028%(WRMS) |
SN比 | 78dB以上(DIN-B) |
<トーンアーム部> | |
形式 | スタティックバランス、ユニバーサルS字パイプ形 |
全長 | 320mm |
有効長 | 227mm |
オーバーハング | 14mm |
オフセット角 | 22゜ |
トラッキングエラー角 | +2.9゜、-1.5゜ |
針圧調整 | 0~3g直読式(0.1gステップ) |
ヘッドシェル | ガラス繊維入り強化樹脂成形、6.6g |
カートリッジ取付重量範囲 | 5g~11g |
<カートリッジ部> | |
交換針 | 3D-47M |
<総合> | |
電源 | AC100V、50Hz/60Hz |
消費電力 | 14W |
外形寸法 | 幅455x高さ135x奥行382mm |
重量 | 8.5kg |
付属 | 45回転用アダプター 六角レンチ |