オーディオの足跡

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DP-105の画像
 解説 

3ビーム方式レーザーピックアップやサーボ回路専用LSIなどの技術を投入したCDプレイヤー。

ダイヤトーン独自の3ビーム方式レーザーピックアップを搭載しています。
この方式では、まず半導体レーザから照射されたレーザー光は、グレーティングプレートにより、信号を読み取る光とトラッキングサーボ用に左右1本ずつのレーザー光に分けられます。この左右各々の反射光は同じ出力ですが、そこにわずかでもズレが生じた場合には、各々の反射光の明暗に差が現れます。
これによりトラッキングエラーをキャッチし、信号検出ビームが常に一つ一つのピット列を追うように制御しています。

収光レンズと円筒レンズの組合わせによるフォトダイオード上での結合状態を光学的に検知するフォーカス・サーボを搭載しています。
このサーボ回路では、フォトダイオード上に結ぶレーザ光の像が真円形ならフォーカスは正常、楕円形ならフォーカスエラーであると判別しており、これにより回転するディスクの上下の揺れを検知し、対物レンズからの信号検出レーザー光がディスク上に正確な終点を結ぶようにピックアップを制御しています。

ロータリーミラーを使用した独自のトラッキング機構を採用しています。
さらに、特殊ゴム材を採用したことにより、高速サーチ時の振動音を除去しています。

対物レンズには、十分な分解能と収差を得るために、レーザー光波長の2分の1以下の工作精度で仕上げられたものを搭載しており、サーボ回路からのフォーカスエラー信号に対しては、磁束密度の変化により対物レンズを高速移動させる方法を採用しています。
また、駆動の際の共振音を排除するため、サスペンションを除去しています。

トラッキングサーボ、フォーカスサーボ、ピックアップ送りサーボなどのサーボ回路には、専用のLSIを開発・搭載しています。
また、シーケンスコントロールの命令を処理する回路には、ワンチップマイコンを採用しています。

D/Aコンバーターには16ビット精度の積分型D/Aコンバーターを搭載しています。
また、D/A変換後のアナログフィルターには、独自の回路構成を持つチェビシェフ型ローパスフィルターを採用しています。

D/Aコンバーターからライン出力端子までの信号回路には、一切リード線を使わず、さらに出力端子はプリント基板にダイレクト装着しており、信号の伝達ロスを減らすと共に、高域特性の劣化やノイズ発生を除去しています。
また、プリント基板には最適パターン設計がされており、チャンネルセパレーションを改善しています。

アナログアンプ部に直流安定化電源回路を独立して設けており、デジタル系やサーボ回路から発生するノイズがアナログ回路に悪影響を与えるのを防いでいます。

最大30曲までのランダムプログラムやインデックス表示での頭出し、4モードリピート機能などを搭載しています。

機種の定格
型式 CDプレイヤー
チャンネル数 2チャンネルステレオ
周波数特性 5Hz~20000Hz
ダイナミックレンジ 94dB以上
チャンネルセパレーション 90dB以上
歪率 0.003%以下(1kHz、0dB)
ワウフラッター クォーツ精度(測定限界以下)
消費電力 18W
外形寸法 幅424x高さ79x奥行300mm
重量 5.3kg