DIATONE DS-600ZX
¥49,800(1台、1997年頃)
解説
クラス初のスーパーデジタル対応次世代機として開発されたブックシェルフ型スピーカーシステム。
低域には27cmコーン型ウーファーを搭載しています。
振動板にはニューアラミッド・ハイブリッド・コーンを採用しています。これは高い強度と適度な内部損失を有する芳香族ポリアミド系の有機繊維アラミッドと、本来の剛性をさらに高めた無機繊維アモルファスシリカをイントラプライ構造としたハイブリッド構成となっています。これによりそれぞれが持つ軽量・高剛性と最適ロスファクターを活かし、高比弾性率と振動減衰特性を高い次元でバランスさせています。
また、ウーファー支持部にはHD(ハイ・ダンピング)サスペンションを採用しており、固有の高次共振を抑制するとともに長期にわたる信頼性を確保しています。
中域には10cmコーン型ミッドレンジを搭載しています。
振動板にはウーファー同様にニューアラミッド・ハイブリッド・コーンを採用しており、支持系には特殊エラストマーエッジを採用しています。
高域には2.5cmドーム型ツィーターを搭載しています。
振動板にはHD(ハイダンピング)アロイを採用しています。この素材は振動減衰特性に優れたアルミの合金で密度はチタンの60%という軽量を誇っています。さらに振動板構造にはボイスコイルボビンとダイアフラムを一体化するDUD構造を採用することでハイスピード化を図っています。
また、支持部には低歪化を実現する特殊仕様の絹材タンジェンシャルエッジを採用し、さらにフレーム部には肉厚と形状で強度を高めるHRC(High
Rigid Construction)フレームを採用しており、不要な振動などによる悪影響を排除しています。
ネットワーク部には圧着ワイヤリングによる結線方式や独立給電方式を採用しています。
エンクロージャーのフロントバッフルは板厚30mmと厚みを持たせることで高剛性化を図っています。また、左右にラウンドを設けた2サイド・ラウンドキャビネットとすることで音波の回折効果による音質劣化を抑えています。
入力端子にはバナナプラグにも対応した大型金メッキ端子を採用しています。
別売りで専用設計のスピーカースタンドがありました。
機種の定格
方式 | 3ウェイ・3スピーカー・バスレフ方式・ブックシェルフ型・防磁タイプ |
使用ユニット | 低域用:27cmコーン型 中域用:10cmコーン型 高域用:2.5cmドーム型 |
定格インピーダンス | 6.3Ω |
再生周波数帯域 | 38Hz~40kHz |
出力音圧レベル | 90dB/W/m |
クロスオーバー周波数 | 600Hz、4kHz |
最大入力 | 150W |
外形寸法 | 幅322x高さ580x奥行285mm ネット付奥行:315mm |
重量 | 16kg |
付属 | OFCスピーカーケーブル(4m) |
別売:スピーカースタンド DK-600ZX(2台1組、¥29,000) | |
外形寸法 | 幅322x高さ296x奥行300mm |
重量 | 6kg |