解説　

DS-600Zの改良型として、ダイヤトーンの技術を投入したスピーカーシステム。
リアル・ダイナミズム設計思想により、小音量時でもダイナミックな音質を実現しています。

低域には27cmのニュー･アラミッド・ハイブリッドコーン振動板によるウーファーが採用されています。
この振動板は、軽量かつ高剛性と適度な内部損失を兼ね備えた有機繊維アラミッドと、無機繊維アモルファスシリカをイントラプライ構造にし、さらにレスポンスを良くするため、パルプコーンと同重量まで軽量化を達成しています。
さらに、優れた応答性と制動力を得るため、H.D.(ハイダンピング)サスペンションを採用しています。

中域にはウーファー同様にニュー・アラミッド・ハイブリッドコーンを採用した10cmコーン型ユニットを採用しています。

高域には、H.D.(ハイダンピング)アロイD.U.D.振動板による2.5cmドーム型トゥイーターを採用しています。
軽量・高剛性で固有共振を抑制する素材であるH.D.アロイを、ボイスコイルとダイアフラムを一体化するD.U.D.構造とし、さらに磁気回路のプレート部を直接バッフル板に搭載するハイブリッドD.M.(ダイレクトマウント)構造を採用することで不要共振を抑えており、高い解像度とクリアな高音を実現しています。

エンクロージャーはスケール感あふれる音場のための必要最小サイズをシミュレートしたバスレフ型エンクロージャーとなっています。
さらに、両サイドに丸みを持たせ、音の回折現象を防止しています。

スピーカーターミナルには伝送ロスを極力抑えるため、大型の金メッキ入力端子を搭載しています。
またネットワーク部は、混変調を抑えるため独立給電方式とし、積層オリエントコアや無酸素銅線を採用しています。

DS-600ZAの音質特性を考慮し、素材のパーティクルボードや構造から見直されチューニングされた、専用設計のスタンドが別売りでありました。

機種の定格

方式	3ウェイ・3スピーカー・バスレフ方式・ブックシェルフ型・防磁タイプ(EIAJ)
使用ユニット	低域用:27cmコーン型 中域用:10cmコーン型 高域用:2.5cmドーム型
公称インピーダンス	6Ω
再生周波数帯域	37Hz～32000Hz
出力音圧レベル	90dB/W/m
クロスオーバー周波数	600Hz、4000Hz
最大入力	150W(EIAJ)
外形寸法	幅322x高さ580x奥行285mm(ネット付315mm)
重量	16kg
付属	OFCスピーカーケーブル(4m)
別売:スピーカースタンド DK-600ZA(2台1組、￥29,000)
外形寸法	幅322x高さ296x奥行300mm
重量	6kg