DIATONE DS-53D
¥49,800(1台、1983年発売)
解説
DUD構造などの独自技術を投入することでデジタルソースへの対応を図ったブックシェルフ型スピーカー。
低域には27cmコーン型ウーファーを搭載しています。
中域には10cmコーン型スコーカーを搭載しています。
このユニットにはCFP(カーボンファイバー強化プラスチック)コーンを採用しており、内部損失の大きなポリプロピレンに剛性の高いカーボンファイバーを加えることで高剛性を実現しています。
また、センターキャップにはω-チタン、エッジ部にはタンジェンシャルエッジを採用しており、高域特性を改善しています。
高域には2.5cmドーム型トゥイーターを搭載しています。
振動板にはω-チタンを採用しています。ω-チタンは、チタン振動板を特殊雰囲気中で表面硬化処理したもので、比弾性率を向上させることで再生周波数帯域を大幅に拡大しています。さらに、振動板構造にダイヤトーン独自のD.U.D.を採用しており、振動板とボイスコイルボビンを一体構造とすることで、接着による剛性低下を防いでいます。これにより、高音域の減衰を低減し、入力信号に対する応答性を大幅に改善しています。また、ボイスコイルに発生した熱をダイヤフラムに直接伝導することで温度上昇によるボイスコイル自身の導体抵抗の増加を防ぎ、入力信号に対するリニアリティや耐入力性を高めています。
低歪化を図ったネットワーク回路を採用しています。
中域と高域にレベルコントロールを搭載しています。
エンクロージャーには密閉方式を採用しています。
機種の定格
方式 | 3ウェイ・3スピーカー・密閉方式・ブックシェルフ型 |
使用ユニット | 低域用:27cm コーン型 中域用:10cm コーン型 高域用:2.5cm ドーム型 |
定格インピーダンス | 6Ω |
再生周波数帯域 | 38Hz~30kHz |
出力音圧レベル | 91dB/W |
クロスオーバー周波数 | 700Hz、5kHz |
最大許容入力 | 80W |
外形寸法 | 幅320x高さ610x奥行316mm |
重量 | 17kg |