オーディオの足跡

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DS-401の画像
 解説 

ハニカムコーンを採用した高級ブックシェルフ型スピーカーシステム。

低域にはハニカム・コーンを用いた30cmコーン型ウーファーを搭載しています。
ハニカム・コーンは、アルミニウムの薄箔でできた蜂の巣状のハニカム・コアの両面をGFRP(Glass Fiber Reinforced Plastics:ガラス繊維強化プラスチック)の薄膜で挟んだ構造体となっています。このため、空気層が振動板全体の90%近くを占め、軽くて剛性にも富み、とくに重量対強度比、重量対剛性比が他の振動板に比較して非常に大きく、ピストン振動域から発生する歪を大幅に低減しています。さらに、ハニカムコーンでは、振動板の裏面に発泡体のダンピングシートを貼る事で適度な内部損失を持たせ、固有振動の発生を抑えています。DS-401では最低共振周波数を37Hzに設定しており、低歪磁気回路と相まって、重低音の再生能力を高めています。
磁気回路にはDS-35Bで採用された低歪磁気回路を採用しています。この磁気回路では、冶金工学的なアプローチによって開発された磁化特性の直線性に優れている特殊磁性合金材料を、磁極空隙近傍部に装着することで、磁気回路から発生する駆動系の非直線歪を従来に比べて約1/10(-20dB)以下に改善しています。

中域には10cmコーン型スコーカーを搭載しています。
このユニットは、コーン紙の素材に根本的な検討を加えて出来る限り軽くし、さらにセンターキャップに適度な制動をかけることで、従来は抑えることが困難だとされていた付帯雑音を排除しています。また、エアーサスペンション方式によくマッチするように、丈夫な成型が施されています。
磁気回路にはウーファー同様に低歪磁気回路を採用し、フレームにはダイカストフレームを採用することで、歪のさらなる低減を図っています。

高域には新設計の4cmセミドーム型トゥイーターを搭載しています。
ダイアフラムにはコニカルドームのGFRPを採用しており、ピストン振動域を伸ばすことでハイエンドまでスムーズな周波数特性を実現しています。

ネットワーク部に新技術を取り入れることで低歪化を図っています。
コイル、コンデンサー、抵抗の素材から巻線、回路構成に至るまで厳密にチェックすることで物理的特性を追求するとともに、ヒアリングテストによって聴感的にも納得のいくまで検討が加えられています。その結果、コイルにはダンピングを良くするコア入りコイルを、コンデンサーにはメタライズド・ポリエステルフィルムコンデンサーを、レベル調整用抵抗には良く吟味されたセメント抵抗を採用しています。
この低歪ネットワーク回路によって重低音域から超高音域にいたる全再生帯域でクリアな再生音を実現しています。

中域と高域にそれぞれ4ポジション切換式のレベルコントロールを搭載しています。

フロントバッフルには、スコーカーとトゥイーターを中心線より少し内側に寄せた左右対称形縦一列のユニット配置を採用しており、音像の定位を改善しています。

エンクロージャーにはエアー・サスペンション方式を採用しており、密閉されたエンクロージャー内の空気の弾圧によってコーン紙を制動しています。
また、強固な接合構造と特殊な分散形の補強棧を持つ分散共振型エンクロージャーを採用することで共振モードを分散化し、箱鳴り現象を抑えています。

外観には天然ウォルナットの突き板仕上げが施されています。

機種の定格
方式 3ウェイ・3スピーカー・アコースティック・エアー・サスペンション方式
・ブックシェルフ型
使用ユニット 低域用:30cmコーン型
中域用:10cmコーン型
高域用:4cmセミドーム型
公称インピーダンス
再生周波数帯域 30Hz~20kHz
クロスオーバー周波数 500Hz、5kHz
出力音圧レベル 89dB/W/m
最大入力 80W
レベルコントロール 中域:4ポジション(500Hz~5kHz)
高域:4ポジション(5kHz~20kHz)
外形寸法 幅370x高さ675x奥行326mm
重量 25kg