DIATONE DS-38B
¥63,000(1台、1975年発売)
解説
ブックシェルフを超える雄大な再生音を目指して開発されたブックシェルフ型スピーカーシステム。
DS-38Bは能率が高い設計がされており、それとともに耐入力性も大きく改善されています。
これによって最大出力音圧レベルが大きくとれ、ダイナミックレンジの広い再生を可能にしています。
低域には30cmコーン型ウーファーを搭載し、中域には12cmコーン型スコーカー、高域には2.3cmドーム型トゥイーターを搭載しています。これらのユニットは全て新開発されたもので、それぞれの帯域に適した振動部品の材料や強力な磁気回路、ダイカストフレームを採用し、高い表現力やスケール感を実現しています。
ネットワーク部には大型高性能コイルを採用しており、ネットワークの歪を低減しています。
キャビネット構造には分散共振型を採用しています。
この構造では、共振モードの集中を避けるためキャビネットの振動パターンを物理的に解析し、補強棧を不均一に分散配置しています。また、接合部は精巧な木工技術によって強固に結合しています。これによりキャビネットの振動を抑え、ある特定の帯域でキャビネットが大きく共振する箱鳴り現象を抑えています。
機種の定格
方式 | 3ウェイ3スピーカー・密閉方式・ブックシェルフ型 |
使用ユニット | 低域用:30cmコーン型 中域用:12cmコーン型 高域用:2.3cmドーム型 |
公称インピーダンス | 6Ω |
再生周波数帯域 | 30Hz~20kHz |
クロスオーバー周波数 | 600Hz、5kHz |
出力音圧レベル | 92dB/W(新JIS) |
最大入力 | 80W |
レベルコントロール | 中域:3ポジション(600Hz~5kHz) 高域:3ポジション(5kHz~20kHz) |
外形寸法 | 幅390x高さ665x奥行280mm |
重量 | 23kg |