DIATONE DS-211
¥35,000(1台、1983年発売)
解説
デジタル対応を目標とした数々の技術を投入したブックシェルフ型スピーカーシステム。
低域には20cmコーン型ウーファーを搭載しています。
振動板には抄紙パルプに特殊樹脂を含浸させたコーン型振動板を採用しており、紙の持つ大きな内部損失を生かすと同時に高剛性化を実現しています。
また、フレームにはダイカストフレームを採用しており、固有振動を低減して音の解像度を高めています。
高域には3cmドーム型ツィーターを搭載しています。
振動板いはDUDω-チタンを採用しており、ダイヤフラムとボイスコイルボビンとを一体化させたDUD(DIATONE
Unified Diaphragm)方式によって広帯域化と伝達ロスの減少に加え、高域減衰特性の改善や良好なリニアリティ、高いピーク耐入力特性などの優れた特性を獲得しています。
振動板素材にはω-チタンを採用しています。この素材はチタン振動板を特殊雰囲気中で表面硬化処理したもので、高い比弾性率と適度な内部損失を確保しています。
超高域用に1.6cmドーム型スーパーツィーターを搭載しています。
振動板にはω-チタン・ダイアフラムを採用しています。
ネットワーク部は各素子の特性や全体の構造を十分に吟味し、低歪化を図っています。
特にコイルと配線材には直流抵抗の少ないOFCを使用しており、結線部分にもOFCによる圧着ワイヤリング法を採用することで歪感や色付けを排除しています。
エンクロージャーはダイヤトーン独自の分散共振型を採用しています。
バッフル板の接合構造には包留め柄接ぎを使用し、さらに補強材を適所に配することで共振モードを分散しており、箱鳴り現象を防いでいます。
機種の定格
方式 | 3ウェイ・3スピーカー・密閉方式・ブックシェルフ型 |
使用ユニット | 低域用:20cmコーン型 高域用:3cmドーム型 超高域用:1.6cmドーム型 |
定格インピーダンス | 6Ω |
再生周波数帯域 | 45Hz~30kHz |
出力音圧レベル | 90dB/W/m |
クロスオーバー周波数 | 1.5kHz、10kHz |
最大入力 | 60W |
外形寸法 | 幅250x高さ450x奥行260mm |
重量 | 9kg |