オーディオの足跡

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DS-2000ZXの画像
 解説 

スーパーデジタルオーディオに対応するZXシリーズのフラッグシップモデルとして開発されたスピーカーシステム。

低域用には30cmコーン型ウーファーを搭載しています。
振動場にはアラミッドハニカム振動板を採用しています。曲げ剛性が高いハニカム材とスキン材に軽量で高い強度と優れた振動減衰特性、高弾性率を有する芳香族ポリアミド系の有機繊維アラミッドを採用しています。さらに、アラミッド繊維にレジンを特殊配合することで樹脂自身に大きな内部損失を持たせて成形することに成功しています。これにより大きな厚みと音速を得ることができ、振動板に起因する歪を最小限に抑制しています。
また、磁気回路にはADMC-m(advanced Magnet Circuit-music)を搭載しており、有限要素法を用いた磁界解析によって入力信号から発生する磁界の影響を抑え、低歪化を実現しています。

中域には6cmドーム型ミッドレンジを搭載しています。
振動板には結晶質ダイヤモンドに次ぐ高い比弾性率を有し、しかも適度な内部損失を持つB4C(ピュアボロン)を採用しています。この素材は成形に高度な技術が求められますが、ダイヤトーンでは15,000℃という高温でプラズマ溶射したB4Cをさらに不活性ガス雰囲気中で高温焼成することで振動板としています。
さらに、振動板構造にはボイスコイルボビンと振動板を一体構造とするDUD(Diatone Unified Diaphragm)を採用しており、駆動力の伝達ロスを抑えて高域共振周波数を高くとるとともにハイスピードな音の立上りを実現しています。また、HDサスペンションを採用することで素直な中音域と高解像度を実現しています。
磁気回路部にはDM(Direct Mount)方式を採用しており、ドーム型の構造自体の利点を活かして磁気回路をフレーム化したモノコック構造を採用しています。これにより高剛性化を実現し、入力信号を振動板に損失無く伝達しています。
ユニット背面のチャンバーには6種類の吸音材を8層構成とした吸音処理が施されており、音のにじみにつながる振動板の背面波を吸収すしています。

高域には2.3cmドーム型ツィーターを搭載しています。
振動板にはミッドレンジと同様にB4C振動板をDUD構造で採用しています。20,000ガウスの強力磁気回路と相まって40,000Hzを超える高域再生を実現しています。
また、磁気回路にはDM方式を採用しており、高剛性化を実現しています。

各ユニットのフレーム構造にはHRC(High Rigid Construction)フレームを採用しています。
HRCフレームではフレームの肉厚と形状で強度を向上しており、磁気回路をしっかりと保持することで固有音を低減するとともに音の立上りや粒立ち、解像度が向上しています。

キャビネットは高剛性化を追求するとともに、内部補強材にシベリア松やカナディアンメープルを使用することで美しい響きを得ています。

大型金メッキ入力端子を採用しています。

別売りで専用設計のスピーカースタンドがありました。
このスタンドにはセラミック材を使用しており、5本脚構造とすることで優れた剛性と重量を確保しています。

機種の定格
方式 3ウェイ・3スピーカー・密閉方式・ブックシェルフ型・防磁タイプ
使用ユニット 低域用:30cmコーン型
中域用:6cmドーム型
高域用:2.3cmドーム型
定格インピーダンス
再生周波数帯域 30Hz~40kHz(ハイカット80kHz)
出力音圧レベル 89dB/W/m
クロスオーバー周波数 500Hz、5kHz
最大入力 180W
外形寸法 幅380x高さ725x奥行315mm
ネット付奥行:356mm
重量 38kg
別売:スピーカースタンド DK-2000Z(1台、¥40,000)
外形寸法 幅380x高さ170x奥行315mm
重量 27kg