DIATONE DS-1000ZA
¥130,000(1台、1994年発売)
解説
次世代のスーパーデジタル=ハイサンプリングデジタルオーディオに対応したスピーカーシステム。
低域には27cmコーン型ウーファーを搭載しています。
振動板には新開発の270mmアラミッド・ハニカムコーンを採用しており、高剛性を保ちながらパルプコーンと同等までの軽量化を実現しています。アラミッドハニカムは高強度・高比弾性率と適度な内部損失を持つ芳香族ポリアミド系の長繊維であるアラミッドをスキン材としており、ハニカムコアとサンドイッチした構造となっています。
また、エッジにはH.D.(ハイダンピング)サスペンションを使用し、駆動源であるボイスコイルには6N銅線を採用しています。
中域には6cmドーム型ミッドレンジを搭載しています。
振動板にはB4C(ピュアボロン)を採用しています。B4Cは結晶質ダイアモンドに次ぐ高比弾性率と適度な内部損失を備えており、しかも固有音を持たないという優れた特長を持っています。中域では広い帯域をより高い密度で再生するため60mmという大口径設計とするとともにH.D.サスペンションで固有音を抑制しています。
また、バックチャンバーの容積を従来より大きくとることでウーファーとのクロスオーバーを厚めに設定するとともに、ネットワーク・リード線には6N銅線を用いることでさらなる高音質化を図っています。
高域にはミッドレンジ同様にB4Cを用いた2.3cmドーム型ツィーターを搭載しています。
ツィーターでは駆動系に20,000ガウスの強力磁気回路を使用することでより音楽性豊かな音を実現しています。
ネットワーク部には圧着配線、2分割構成、独立給電方式などの方式を採用しています。
さらに、背面ターミナルにはDS-2000Zと同じバナナプラグ対応大型金メッキ端子を採用しています。
エンクロージャーはダイヤトーン工房のハンドクラフト製で、内部構造には密閉方式を採用しています。
DS-1000ZAではダイヤトーン伝統の2サイド・ラウンド・バッフルによって音波の回折現象を抑制するとともに、バッフル上部にもラウンドを付けたトップ・ラウンド加工が施されています。これにより不要輻射音の低減と回折現象による音波の乱れをさらに改善しています。
別売りオプションとして専用のスピーカースタンドがありました。
このスタンドはウッドブロックタイプの高剛性・高音質設計となっており、後部補強桟にカナディアン・メイプルを採用することで響きの美しさを追求しています。
機種の定格
方式 | 3ウェイ・3スピーカー・密閉方式・ブックシェルフ型 ・防磁タイプ(EIAJ) |
使用ユニット | 低域用:27cmコーン型 中域用:6cmドーム型 高域用:2.3cmドーム型 |
定格インピーダンス | 6Ω |
再生周波数帯域 | 35Hz~60kHz |
出力音圧レベル | 90dB/W/m |
クロスオーバー周波数 | 600Hz、5kHz |
最大入力 | 180W(EIAJ) |
外形寸法 | 幅360x高さ690x奥行300mm ネット付奥行:341mm |
重量 | 31kg |
付属 | OFCスペーサー(8個) |
別売:スピーカースタンド DK-1000ZA(2台1組、¥60,000) | |
外形寸法 | 幅360x高さ195x奥行300mm |
重量 | 9kg |