DIATONE DA-U10AV
¥79,800(1986年頃)
解説
サラウンド用でありながらCD再生に照準を合わせて設計されたAVアンプ。
スーパーダイナミックディレイライン回路を搭載しており、従来のアナログ・ディレイ回路に比べてダイナミックレンジを30dB~40dB改善し、デジタル・ディレイ方式に匹敵する90dB以上のダイナミックレンジを確保しています。
アンプ部のフィードバック回路にはマルチフィードバックサーボ方式を採用しています。
この方式では音楽信号を制御するメインループと超低域での安定度を増すためのサーボループの2系統でサーボ回路を構成しており、アンプの分解能を向上するとともに低域ドライブ能力を向上しています。
ディファレンシャルチャージ方式を採用しており、リアアンプから出力されるサラウンド信号を左右チャンネル間で逆位相にして給電しています。これにより供給状態が平均化されリアアンプの電源容量が最大2倍にまで向上しています。また、瞬時の電流供給能力が大幅に向上することでスピーカーのドライブ能力を向上しています。
パワーアンプ部はフロント用とリア用を完全に独立回路とした4チャンネルパワーアンプを搭載しています。
オーディオ用コンデンサーや大容量電源コード、パターン設計への検討などによって高音質化を図っています。
サラウンド部にはドルビーサラウンド対応のサラウンドプロセッサーを搭載しています。
モードは4種類搭載しており、ドルビーサラウンド、HiFiオーディオ用のハイプレゼンスポジション、シアターポジション、モニラルソース用のシミュレーテッドステレオが選択できます。
オーディオ4系統、ビデオ3系統の合計7系統のソースに対応しています。
LEDによるサラウンドインジケーターを搭載しており、Lチャンネル、Rチャンネル、サラウンドLチャンネル、サラウンドRチャンネルのレベルを表示できます。
インタラクティブリモートコントロールシステムを採用しており、ファンクションの切替からテレビ・ビデオのチャンネル切替などをリモコン操作とスーパーインポーズの対話形式で操作できます。
また、AVリモートコントロール機能を搭載しており、ファンクションの切替や音量のUp/Down、組み合わせてテレビ・ビデオのチャンネル切替、Play/Stop/電源on/offが操作できます。
機種の定格
型式 | AVセンター |
<パワーアンプ部> | |
定格出力 | フロント:80W+80W(6Ω、5%、1kHz) リア:25W+25W(6Ω、5%、1kHz) |
適合負荷 | 6Ω~16Ω |
<プリアンプ部> | |
入力感度/インピーダンス | オーディオ:150mV/50kΩ ビデオ:1Vp-p/75Ω |
出力レベル/インピーダンス | オーディオ:150mV/3.3kΩ ビデオ:1Vp-p/75Ω |
トーンコントロール | Bass:±10dB(100Hz) Treble:±10dB(10kHz) |
フィルター | Low:50Hz、6dB/oct High:7kHz、6dB/oct |
<総合> | |
外形寸法 | 幅424x高さ129x奥行380mm |
重量 | 10kg |
付属 | ワイヤレスリモコン |