DIATONE DA-A15
¥120,000(1976年頃)
解説
Featureシリーズのパワーアンプ。
左右チャンネル別電源、モノラルアンプ2台を同一のシャーシ上に構成しています。
これにより、電源からの相互干渉や高域における時期結合・静電結合がなくなり、チャンネル間セパレーションが改善されています。
シンメトリカル・フルコンプリメンタリー3段ダーリントンOCL回路、差動増幅2段カレントミラードライブ方式を採用しています。
直流電流増幅率が大きい3段ダーリントン回路と高利得で対称ドライブが可能なうえ、歪の少ないカレントミラー回路が相まって低歪率が可能となっています。
カレントミラードライブと高周波特性の優れたトランジスタの組合せにより、パルスの立上がり特性、高域の歪特性の改善を図っています。
電源部には250VAの電源トランスを2個と、70V、12000μFx2の電解コンデンサーを搭載しています。
チャンネル当り0.35℃/Wのヒートシンクを外部へ取り付けています。
これにより冷却効果が高く、パワートランジスタのジャンクション温度を充分に低く抑えて使用する事が可能になっています。
Pc=150Wのパワートランジスタのパラレルプッシュプルと相まって高信頼度を確保しています。
スピーカー切換えはプロテクション用リレーをそのまま使用するダイレクトスピーカー端子を採用しています。
これにより、従来のスピーカー切換えスイッチは無いので、スピーカー切換えスイッチの接触抵抗によるダンピングファクターの低下が発生しません。
Featureシリーズのプリアンプとドッキング、リモートコントロールが可能になっています。
機種の定格
型式 |
ステレオパワーアンプ |
出力 |
20Hz~20kHz: |
150W+150W(8Ω)
200W+200W(4Ω) |
1kHz: |
160W+160W(8Ω)
230W+230W(4Ω) |
ミュージックパワー: |
510W(8Ω)
860W(4Ω) |
EIAJ(5%歪): |
400W(8Ω)
600W(4Ω) |
|
高調波歪率 |
定格出力時: |
0.1% |
1W(20Hz~20kHz)時: |
0.02% |
定格出力(-3dB、1kHz): |
0.003% |
|
混変調歪率(1W、50Hz:7kHz=4:1) |
0.03% |
入力感度/インピーダンス |
1V(可変)/50kΩ |
周波数特性(0.5W、0dB -1dB) |
10Hz~100kHz |
出力帯域幅(IHF 0.1%歪) |
10Hz~50kHz |
ダンピングファクター |
100 |
チャンネルセパレーション |
|
残留ノイズ |
0.30mV |
ミューティングタイム |
5秒 |
適合負荷インピーダンス |
4~16Ω |
電源 |
AC100V 50Hz/60Hz |
消費電力 |
電気用品取締法: |
320W |
定格出力(8Ω): |
520W |
|
外形寸法 |
幅425x高さ170x奥行285mm |
重量 |
18kg |