DIATONE DA-A100
¥250,000(1973年発売)
解説
DA-P100とペアとなるステレオパワーアンプ。
電力増幅部の前に電圧増幅部を設ける2ブロック構成を採用しています。
これにより、安定したNFBとともに、S/N、歪をはじめとする、パワーアンプの問題を大幅に改善しています。
パワートランジスタは、hFE(直流電流増幅率)の直線性の良い、fa(高域遮断周波数)の高いものを厳選して採用しています。これによりパワーレシオ3.0を実現しています。
さらに、シングルプッシュプルで使用することで、ノッチ歪の減少など音質的に優れた結果を得ています。
電源部は増幅段と一体のものとして考え、パーツそのもののクオリティ向上を図ることで、全体の向上を図っています。
電源トランスには、ロスの多いEI構造のトランスではなく、カットコアを採用しています。また、容量を400VAと大きくすることでレギュレーションの向上を図っています。
また、4Ω負荷150Wの大出力を得るために、電源のフィルターコンデンサーには十分インピーダンスが低く大電流を流せるものを採用しています。コンデンサーには静電容量22000μF、電流容量36Aのもの採用しています。
ラジエーター(放熱器)100℃で保護回路が動作する設計となっています。
パワートランジスタ1個に異常検出回路1個を装備。
機種の定格
型式 | ステレオパワーアンプ | ||||||||
出力 |
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高調波歪率 | 0.1%(定格出力時) | ||||||||
混変調歪率 | 0.15%(定格出力時) | ||||||||
入力感度/インピーダンス | 1V/100kΩ | ||||||||
パワーバンド幅 | 20Hz~20kHz | ||||||||
周波数特性 | 10Hz~30kHz -0.5dB | ||||||||
残留ノイズ | 0.25mV | ||||||||
ダンピングファクター | 200 | ||||||||
使用半導体 | トランジスタ:35個 ダイオード:25個 |
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電源 | AC100V、50Hz/60Hz | ||||||||
消費電力 | 205W | ||||||||
外形寸法 | 幅360x高さ223x奥行268mm | ||||||||
重量 | 16kg |