DIATONE DA-A10
¥80,000(1976年頃)
解説
Featureシリーズのパワーアンプ。
左右チャンネル別電源、モノラルアンプ2台を同一シャーシ上に構成した2モノラルコンストラクションを採用。
このため、電源からの相互干渉を抑えチャンネル間のセパレーションを大幅に改善しています。
シンメトリカル・コンプリメンタリー3段ダーリントンOCL回路、差動増幅2段カレントミラードライブ方式を採用しています。
直流電流増幅率が大きい3段ダーリントン回路と、高利得で対象ドライブが可能で歪の少ないカレントミラー回路を用いる事で低歪率が可能になっています。
カレントミラードライブと高周波特性のすぐれたトランジスタを組合わせる事により、パルスの立上がり特性、高域の歪特性の改善をはかっています。
電源回路には、200VAの電源トランス2個と、63V、10000μFx2の電源用コンデンサーを2個使用しています。
チャンネル当り0.35℃/Wの巨大なヒートシンクを外部に取り付けています。
これにより冷却効果が非常に高くなり、パワートランジスタのジャンクション温度を十分に低く抑え使用することができています。
Pc=100Wのパワートランジスタのパラレルプッシュプルと相まって高信頼度を確保しています。
スピーカーの切り換えには、プロテクション用のリレーをそのまま使用しています。
これにより従来のスピーカー切換えスイッチは無いので、スピーカー切換えスイッチの接触抵抗による、ダンピングファクターの低下はありません。
Featureシリーズのプリアンプとドッキングする事が可能で、プリアンプによるリモートコントロールが可能です。
機種の定格
型式 |
ステレオパワーアンプ |
出力 |
20Hz~20kHz: |
100W+100W(8Ω)
135W+135W(4Ω) |
1kHz: |
115W+115W(8Ω)
155W+155W(4Ω) |
ミュージックパワー: |
320W(8Ω)
600W(4Ω) |
EIAJ(5%歪): |
250W(8Ω)
400W(4Ω) |
|
高調波歪率 |
定格出力時: |
0.1% |
1W(20Hz~20kHz)時: |
0.02% |
定格出力(-3dB、1kHz): |
0.003% |
|
混変調歪率(1W、50Hz:7kHz=4:1) |
0.03% |
入力感度/インピーダンス |
1V(可変)/50kΩ |
周波数特性(0.5W、0dB -1dB) |
10Hz~100kHz |
出力帯域幅(IHF 0.1%歪) |
10Hz~50kHz |
ダンピングファクター |
100 |
チャンネルセパレーション |
|
残留ノイズ |
0.30mV |
ミューティングタイム |
5秒 |
適合負荷インピーダンス |
4~16Ω |
電源 |
AC100V 50Hz/60Hz |
消費電力 |
電気用品取締法: |
240W |
定格出力(8Ω): |
380W |
|
外形寸法 |
幅425x高さ170x奥行285mm |
重量 |
16.5kg |