MITSUBISHI/DIATONE DA-55U
¥88,000(1968年発売)
解説
ダイヤトーンが発表した第一号アンプ。
出力回路には準コンプリメンタリーSEPP OTLパラレルプッシュプル回路を採用しています。
プリアンプ部には多量の負帰還をかけた3段直結アンプを採用しており、諸特性の劣化を極力防いでいます。
また、イコライザーアンプ部も3段直結アンプを採用したNF型としており、RIAAカーブとのズレは0.5dB以内に品質管理されています。
トーンコントロール部にはロータリースイッチを用いたステップ式トーンコントロールを採用しており、素子を切換える方式によって性格で素直な変化曲線を持たせています。
シリコンサイリスタを用いた電子スイッチ式保護回路を採用しており、パワートランジスタを保護しています。
電源投入後3~7秒間スピーカーを切り離すミューティング回路を搭載しており、電源投入時のクリップノイズによるスピーカーの破損を防いでいます。
音量調整に4連ボリュームを採用しており、プリアンプ部の入力側と出力側の両方で調整することで小出力時のS/N比を改善しています。
基板には高信頼性エポキシ系プリント基板を採用しています。
プリアンプ部とメインアンプ部を単独で使用できます。
DA-55Uでは、水平面に端子を設け、キャビネットの上蓋の一部をスライド機構にしており、操作性を高めています。
ダイヤトーンのスピーカーと同じユーラシアンチーク材のオーク仕上げを採用しています。
機種の定格
型式 | ステレオプリメインアンプ |
出力/歪 | 連続出力時:100W+100W(4Ω)/0.3%以下 ミュージックパワー:130W+130W(4Ω)/0.5%以下 |
出力インピーダンス | 4~16Ω |
入力感度/インピーダンス | Phono1、2:3mV/30kΩ Tape、Tuner:100mV/250kΩ Aux:100mV/250kΩ(半固定) |
出力レベル | Rec out:100mV Tape moni:100mV |
トーンコントロール | 低域:±6dB(100Hz、2dBステップ) 高域:±6dB(10kHz、2dBステップ) |
フィルター | 低域:50Hz -12dB/octカット 高域:9kHz -12dB/octカット |
周波数特性 | プリアンプ部:20Hz~50000Hz±1dB メインアンプ部:15Hz~70000Hz±1dB |
S/N | Aux:75dB以上 |
ダンピングファクター | 30~40(8Ω) |
使用トランジスタ | シリコントランジスタx44 ダイオードx17 サイリスターx2 |
電源 | AC100V |
消費電力 | 260VA |
外形寸法 | 幅460x高さ170x奥行420mm |
重量 | 17kg |