DIATONE DA-25T
¥59,000(1968年発売)
解説
ダイヤトーンがプリメインアンプDA-55Uと同時に発売した第一号レシーバー。
アンプ部はオールシリコントランジスタによるコンプリメンタリーSEPP-OTL方式を採用しています。
パワートランジスタには二次破壊耐量の大きい拡散型シリコントランジスタを採用しており、誤ってスピーカー端子がショートした場合も少量の出力端ショートにも耐えるよう配慮されています。また、二重の安全対策としてシリコンサイリスタを用いた電子スイッチを搭載しています。
出力端がショートするとオーバーロードが表示されひと目で判別できます。
FMチューナー部にはシリコンプラナートランジスタを採用しており、高感度化を図っています。
FMマルチ回路には純電子式自動切換回路を採用しており、ステレオ受信時は自動的にモノ-ステレオの切換が行われます。ステレオ受信時はステレオインジケーターが点灯します。
この回路にはバランスタイプのスイッチング方式を採用しており、CR複合素子(38kHzフィルター)と相まって副搬送波の漏洩が少なく、高い分離度と低歪率の受信が可能です。
AMチューナー部にはフェライトバーアンテナを備えています。
トーンコントロールには3dBステップの7段階切換式トーンコントロールを採用しています。
この方式はチャンネル間の偏差が無く、正確な音質調整が可能です。
外観は同時に発表された民生用ダイヤトーンスピーカーとデザインを統一したユーラシアンチーク材による木製キャビネットを採用しています。
機種の定格
型式 | FM(MPX)付ステレオトライアンプ |
<アンプ部> | |
最大出力 | 49.5W+49.5W(4Ω)/20%以下 |
連続出力 | 32W+32W(4Ω) 30W+30W(4Ω、別カタログ記載) |
ミュージックパワー | 43W+43W(4Ω) |
歪率 | 0.5%以下(ミュージックパワー) 1%以下(連続出力時) 20%以下(最大出力時) |
周波数特性 | 20Hz~20kHz -2dB(Tape) |
入力 | Phono:4.7mV/47kΩ Tape:185mV/125kΩ |
トーンコントロール | 低域:+9dB -13dB(100Hz、3dBステップ) 高域:+10dB -12dB(10kHz、3dBステップ) |
S/N | Tape:65dB以上 |
ダンピングファクター | 30~60 30(8Ω、別カタログ記載) |
<FMチューナー部> | |
受信周波数 | 76MHz~90MHz |
アンテナ | 300Ω平衡型 |
感度 | 3μV/83MHz(30%変調、S/N比30dB) |
S/N比 | 50dB(入力60dBμV、83MHz、30%変調) |
周波数特性 | 20Hz~15kHz ±2dB(stereo) |
歪率 | 1%以下(400Hz、30%変調、83MHz) |
ステレオセパレーション | 40dB以上 |
<AMチューナー部> | |
受信周波数 | 535kHz~1605kHz |
アンテナ | バーアンテナ(外部端子付き) |
感度 | 50μV/m(1000kHz) |
S/N比 | 40dB(入力74dBμV/m、1000kHz、30%変調) |
周波数特性 | 100Hz~4.5kHz -2dB |
歪率 | 2%以下(400Hz、30%変調、1000kHz) |
<総合> | |
使用トランジスタ | トランジスタ:33個 ダイオード:23個 サイリスタ:1個 |
電源 | AC100V |
消費電力 | 104VA |
外形寸法 | 幅460x高さ170x奥行310mm |
重量 | 9.0kg 9.5kg(別カタログ記載) |