オーディオの足跡

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TU-950の画像
 解説 

SSS(スーパーサーチャーシステム)を搭載したFM/AMチューナー。

SSSは、受信しようとする電波のクォリティに影響を与えずにRF相互変調妨害を排除することを目的に開発されたシステムで、アンテナ入力部に内蔵された新開発バンドサプレスサーキットと妨害レベルを表示するノイズレベルインジケーターで構成されています。このサーキットは、スプリアスを発生させる原因となる強入力電波の1つを急峻に減衰させるフィルターで、SSSコントローラーによって減衰周波数を変化させる事ができます。
これによって妨害発生時にSSSをONし、コントローラーによってノイズレベルを最小にすることにより、妨害を除去してクリアな受信が可能になります。

フロントエンド部は、高電圧用バラクタ・ダイオード(4連バリコンに相当)、デュアルゲートMOS FETで構成されています。
また、同調周波数をロックするPLLの比較周波数を可聴帯域外の25kHzに設定することでS/Nを改善しています。

周波数表示回路のスタティックコントロール方式や、ワイドとナローに切換えられるIF段、定遅延特性(IFワイド時)のセラミックフィルター、パイロットキャンセラー、アンチバーディフィルターの採用などにより、諸特性の改善を図っています。

FM/AM8局ワンタッチランダムプリセット選局、オート選局、マニュアル選局、ラストチャンネルメモリー選局の4種類の選局方式が可能です。

良好な受信状態でLEDがグリーンのサインをするクォリティインジケーターを搭載しています。
このインジケーターは、電波の入力不足やRF相互変調妨害等で充分なSN比が得られない場合には点灯しないため、アンテナや妨害のチェックにも活用できます。

AMの感度、S/Nを向上するため、ループアンテナを搭載しています。

録音レベルチェック用発振器を内蔵しています。

機種の定格
型式 FM/AMチューナー
<FMチューナー部>
受信周波数 76MHz~90MHz
アンテナ端子 75Ω(ターミナル式)
実用感度 0.9μV/10.3dBf
S/N50dB感度 stereo:21μV/37.7dBf
mono:1.8μV/16.4dBf
イメージ妨害比 90dB
IF妨害比 100dB
AM抑圧比 65dB
実効選択度 wide:50dB(±400kHz)
narrow:60dB(±300kHz)
キャプチャー比 1.0dB
周波数特性 20Hz~15kHz +0.2 -1.5dB
SN比(ウェイトA) stereo:82dB
mono:88dB
全高調波歪率(1kHz) stereo:0.04%(90%変調時)
mono:0.03%(100%変調時)
ステレオセパレーション 57dB(1kHz)
出力レベル 0.6V(100%変調時)
<AMチューナー部>
受信周波数 522~1,611kHz
アンテナ ターミナル式、ループ形アンテナ付属
実用感度(S/N20dB) 18μV
選択度 50dB(±9kHz)
イメージ比 45dB
SN比 55dB
全高調波歪率 0.3%(1kHz)
出力レベル 0.2V(30%変調時)
<レベルチェック信号>
周波数 440Hz正弦波
出力レベル 0.3V(50%変調時)
<総合>
電源 AC100V、50Hz/60Hz
消費電力 11W
外形寸法(ツマミ、脚、端子含む) 幅434x高さ66x奥行281mm
重量 3.6kg