DENON TU-701
¥64,500(1977年頃)
解説
ドラム式ロングスケールダイヤルを搭載したFMステレオチューナー。
フロントエンド部には周波数直線形の5連バリコン、RF1段に加え、雑音特性の優れたMOS
FETを採用しています。
中間周波増幅部には、リニアフェイズ8素子セラミックフィルターとLC回路を採用し選択度を向上しています。
また、広帯域レシオ検波回路や位相補正回路の採用でステレオ歪率の改善も図っています。
さらに、高集積ICを使った高利得増幅と7段リミッターにより、混信による音質劣化を防止しています。
垂直マルチパス端子やミューティング、シグナルメーターなどサブ機能のために専用の中間周波増幅回路を設け、これらの回路による影響を避けています。
フロントパネルの左右に大型レベルメーターを設け、左メーターをシグナルメーターに、右メーターをマルチパスメーター兼用のレベルメーターとしています。
右メーターではチューナー出力レベルだけでなく、パワーアンプ出力など外部のオーディオ電圧の測定も可能となっています。
機種の定格
型式 | FMステレオチューナー |
<FMチューナー部> | |
受信周波数範囲 | 76MHz~90MHz |
中間周波数 | 10.7MHz |
実用感度(IHF) | 1.7μV |
S/N50dB感度 | mono:3.5μV |
実効選択度(IHF) | 85dB |
イメージ妨害比(83MHz) | 110dB |
IF妨害比(83MHz) | 110dB |
スプリアス妨害比(83MHz) | 110dB |
AM抑圧比(IHF) | 60dB |
キャプチャーレシオ | 1.0dB |
周波数特性 | 20Hz~15kHz +0.2 -1.5dB |
キャリアリーク | 78dB |
SN比 | mono:82dB stereo:78dB |
全高調波歪率(1kHz) | mono:0.1%(100%変調時) stereo:0.15%(90%変調時) |
ステレオセパレーション | 50dB(1kHz) 40dB(50Hz~10kHz) |
<オーディオ出力> | |
出力電圧/インピーダンス (100%変調時) |
固定:1Vrms/4.7kΩ 可変:0~1.5Vrms/400Ω |
レベルチェック出力電圧 (440Hz、50%変調相当) |
固定:0.5Vrms 可変:0~0.75Vrms |
<レベルメーター> | |
外部オーディオ測定レンジ | +10、+20、+30dB(0dB:0.775Vrms) |
指示誤差 | ±0.2dB以内(各レンジ共、1kHz、VU目盛0付近) |
周波数特性 | 20Hz~15kHz ±0.5dB以内 |
<総合> | |
アンテナ端子 | FM:F形コネクター(75Ω)、ねじ式(300Ω、75Ω) |
電源 | AC100V、50Hz/60Hz |
消費電力 | 17W |
外形寸法 | 幅430x高さ145.5x奥行303mm |
重量 | 7kg |