DENON TU-400
¥29,800(1986年頃)
解説
クォリティと使いやすさをテーマに追求したFM/AMチューナー。
選局操作がやさしく、正確な同調精度が得られるデジタルシンセサイザー方式を基本ベースとするとともに、受信局数の多いエリアでも十分にカバーできるようにランダム16局プリセット機能を搭載しています。
メモリーは電池類を使用せずにメモリー内容を電源OFF時から約1ヶ月キープするメモリー・バックアップ機能を装備しています。
メモリー機構は、デジタル方式の特徴を十分に応用した「4ウェイ選局機構」を採用しており、使いやすさと実用性を向上させています。
ワンタッチランダムプリセット選局により、FM/AMの切り替えなしにメモリーした16局の中から希望する局をダイレクトに呼び出すことができます。
オート選局はオートスキャンにより電波を自動的に探し出して同調していきます。
また、マニュアルスキャンも可能です。
電源ON時には、最後に受信していた局に自動的に選局していきます。
FMの電波を高精度に受信するため、放送局の周波数配置どおりに水晶発振の精度で同調していく、クォーツロック・シンセサイザー方式を採用しています。
PLLの比較周波数を可聴帯域外の25Hzに設定するとともに、周波数表示回路からのノイズがないスタティックコントロール方式を採用するなど、オーディオ帯域でのビートやノイズを解消してSN比を改善するなど、高い基本性能を実現しています。
フロントエンド部は、アナログ式では3連相当のバラクタ・ダイオードを使用し、入力部にはJ-FETを採用しています。
また、IF段は、定振幅・定遅延特性のセラミックフィルターを採用しています。
AM部は、9kHzのビート障害を排除する3端子型高選択度セラミックフィルター2段+コイル型フィルター1段のフィルターと、蛍光灯などからの電界性ノイズに強いローインピーダンス型ループアンテナの採用をしています。
機種の定格
型式 | FM/AMチューナー |
<FM部> | |
受信周波数 | 76~90MHz |
中間周波数 | 10.7MHz |
アンテナ端子 | ターミナル式 75Ω不平衡、300Ω平衡 |
実用感度 | 11.2dBf |
SN比50dB感度 | stereo:38.5dBf mono:21.6dBf |
実行選択度 | 50dB(±400kHz) |
キャプチャー比 | 1.5dB |
IF妨害比 | 85dB |
イメージ妨害比 | 70dB |
AM抑圧比 | 50dB |
ミューティング動作限界レベル ステレオ自動切替動作レベル |
-94.8dB(mW) |
周波数特性 | 20Hz~15kHz、+0.2 -1.5dB |
聴感補正SN比 | stereo:75dB mono:80dB |
全高調波歪率(1kHz) | stereo:0.15%(90%変調時) mono:0.08%(100%変調時) |
分離度 | 40dB(1kHz) |
出力レベル | 0.6V(100%変調時) |
<AM部> | |
受信周波数 | 522~1,629kHz |
中間周波数 | 450kHz |
アンテナ端子 | ターミナル式(ループアンテナ付属) |
実用感度 | 18μV(300μV/m) |
1信号選択度 | 35dB(±9kHz) |
IF妨害比 | 60dB |
イメージ妨害比 | 45dB |
SN比 | 52dB |
全高調波歪率 | 0.6%以下 |
出力レベル | 0.2V(30%変調時) |
<総合> | |
消費電力 | 7W |
電源 | AC100V、50Hz/60Hz |
外形寸法(脚、ツマミ、端子含む) | 幅434x高さ72x奥行281mm |
重量 | 3.2kg |