DENON SC-A3
¥37,000(1台、1982年頃)
解説
α-Boronトゥイーターを採用した2ウェイスピーカーシステム。
低域には26cmのコーン型ウーファーを採用しています。
振動板にポリプロピレン系高分子素材を使用することで軽量・適度な内部損失を確保しており、さらに振動解析によって開発された同心円状コルゲーションリブを採用することで、同一素材のフラットコーンに比べ約2倍の剛性を獲得しています。
また、大形フラットダンパーや強力な磁気回路の採用により、優れたパワーリニアリティを獲得しており、高剛性構造のアルミダイカストフレームによって振動を抑えています。
さらに、8mmのボルトナットを使用して8ヶ所で強固にバッフルに固定し、低域かぶりを解消しています。
高域にはα-Boronダイアフラムを用いた2.5cmハードドーム型トゥイーターを採用しています。
この振動板は、わずか30ミクロンのアルミ金属箔表面に、ダイアモンドに次ぐ硬度をもった2つの物質(ボロン化合物、アルミナの粒子)を超高温のプラズマジェットによって熔融・加速し、20ミクロンの厚さで融着させたもので、軽量ながら剛性はチタン振動板の約3倍、内部損失は金属振動板に比べ約10倍の物性を獲得しており、振動板の理想に近い特性となっています。
エンクロージャーは硬質パーチクルボードを使用したブラック仕上げとなっています。
26cmウーファーの特徴を引き出すため、キャビネット素材・構造・サイズなどを測定と試聴テストで決定しており、内容積は40Lとし、最適設計のダクトの採用と相まって良好な低音特性を獲得しています。
サランネットにはモンスーン・グレイの特殊編み構造の素材を使用してます。
高域用にレベルコントロールを搭載しています。
機種の定格
方式 | 2ウェイ・2スピーカー・バスレフ方式・ブックシェルフ型 |
使用ユニット | 低域用:26cmコーン型 高域用:2.5cmドーム型 |
再生周波数帯域 | 35Hz~50kHz |
最大許容入力 | 100W(プログラムソース) |
クロスオーバー周波数 | 3kHz |
入力インピーダンス | 6Ω |
平均出力音圧レベル | 92dB/W/m |
レベルコントロール | 高音域連続可変 |
外形寸法 | 幅316x高さ570x奥行323mm |
重量 | 14kg |