DENON SC-503
¥35,000(1台、1983年発売)
解説
SC-A7の技術を踏襲すると共に、DENONの最新技術を投入することでウーファーのクオリティアップが図られたスピーカーシステム。
低域には22cmコーン型ウーファーを搭載しています。
振動板には、コルゲーションリブ一体構造のポリプロピレン系高分子素材による振動板を採用しています。
高耐入力を実現するアルミ系ボイスコイルボビン、大形マグネットなどにより、37Hzの低域再生を実現しています。
中域には4.3cmハードドーム型スコーカーを搭載しています。
ダイアフラムには、アルミ合金振動板の両面を特殊処理し剛性を向上させたものを搭載しています。
さらに、ダブルサスペンション方式によって大入力時の横振れを防止するとともに、直径100mmのマグネットを採用し、高能率を実現しています。
高域にはα-Boronダイアフラムを用いた1.6cmハードドーム型トゥイーターを搭載しています。
この振動板は、アルミ合金箔表面にボロン化合物とアルミナの粒子がポーラス状に融着した素材で、プラズマジェット熔射法によって1万度を超える高温の中で、ボロン化合物などを音速に近いスピードでアルミ合金箔にぶつけて層をつくり物理的に結合させています。これにより剛性はチタン振動板の約3倍、内部損失は従来の金属振動板に比べて約10倍の特性を獲得しています。
高域用にレベルコントロールを搭載しています。
エンクロージャーには硬質パーチクルボードが使用されています。
機種の定格
方式 | 3ウェイ・3スピーカー・バスレフ方式・ブックシェルフ型 |
使用ユニット | 低域用:22cmコーン型 中域用:4.3cmドーム型 高域用:1.6cmドーム型 |
再生周波数帯域 | 37Hz~65kHz |
最大許容入力 | 110W(プログラムソース) |
入力インピーダンス | 6Ω |
平均出力音圧レベル | 91dB/W/m |
クロスオーバー周波数 | 1.5kHz、8kHz |
レベルコントロール | 高域連続可変 |
外形寸法 | 幅297x高さ525x奥行252mm |
重量 | 11.5kg |