オーディオの足跡

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SC-304の画像
 解説 

DENONとピアレス社(デンマーク)の共同開発によるユニットを搭載した3ウェイスピーカーシステム。

低域には25cmコーン型ウーファーを搭載しています。
このユニットは、リニアリティの追求のため、従来の測定法に加えてDENON独自の測定技術であるサウンドラチチュード特性を駆使し、振動系・支持系をより理想に近づけています。
コーン紙の素材には北欧産系パルプを使用するとともに、最新技術によるエアードライ方式(the fine airy paper fiber construction)を採用することで、ソフトな繊維構造をそのまま維持する事に成功しています。さらに、特殊スプレーでアクリル系樹脂を均一にコーティングすることによって、高音域でのコーン紙の分割振動をコントロールし、高調波歪の少ない重低音を実現しています。
また、ダンパーには大型フラットタイプを採用し、材質、含浸剤をシビアに検討することで動的なリニアリティの改善を図っています。そして、エッジには発泡ポリウレタンをロール状に成型し、裏面に制動剤をコーティングしてエッジそれ自体の共振を抑え、中音域のカラーレーションの解消を図るとともに、キャビネット内部からの位相の異なる音波の漏れを防ぎ、定位感の向上を図っています。
ボイスコイルには直径方向のたわみを抑え、放熱効果に優れたアルミボビンに、高温まで強固な接着性を示す高耐熱接着剤で処理し、高耐入力を達成しています。

中域にはSC-306などの上位モデルと同じ10cmコーン型スコーカーを搭載しています。
バックチェンバーとフレームを軽合金ダイカストで一体化構造としており、ウーファーからの強い空気圧や振動がスコーカーの振動系に悪影響を与えるのを防いでいます。
また、チェンバー内にリング状グラスウールを充填して反射音を吸収するとともに、チェンバー内壁をテーパー状とすることによって定在波の発生を防いでいます。
振動板には、ピアレスとDENONの技術を投入して軽量化を追及するとともに、裏面に制動剤をコーティングしたノンプレスコーン紙を採用しています。また、アルミボイスコイルボビンや発泡ウレタンに制動剤をコーティングしたロール状エッジが採用されています。

高域には3.2cmソフトドーム型トゥイーターを搭載しています。
軽合金ダイカスト製のプレートに特別に開発された織布を成型したダイアフラムを組み立て、さらに振動板の有効径を小さくすることで指向特性とパワーレスポンスを改善しています。
また、ボイスコイルボビンにはアルミを使用して放熱効果を高めると共に、耐熱処理を施す事で耐入力を改善しています。

ユニットの能力を生かすため、トゥイーターとウーファーのマウントにはサンドイッチ・サポート方式を採用しています。トゥイーターはアルミプレートとシーリング・シートによってフレームを両面からサポートし、ウーファーはフレーム全周をカバーするアルミダイカスト・リングとシーリング・シートによって強固にマウントされています。
また、キャビネット内面のバックドアの一部にアルミラミネートブチル系ゴムを貼り、振動モードの有害成分が発生しないように調整を施しています。

レベルコントロールを搭載しています。

機種の定格
方式 3ウェイ・3スピーカー・密閉方式・ブックシェルフ型
使用ユニット 低域用:25cmコーン型
中域用:10cmコーン型
高域用:3.2cmドーム型
最大許容入力 100W(プログラムソース)
再生周波数帯域 40Hz~20kHz
クロスオーバー周波数 500Hz、4kHz
インピーダンス
平均出力音圧レベル 92dB/W/m
全高調波歪率 1.5%以下(100Hz以上、5W)
レベルコントロール 高域連続可変
外形寸法 幅292x高さ540x奥行287mm
重量 12kg