オーディオの足跡

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SC-3000の画像
 解説 

DENONの最高級フロア型スピーカーシステムSC-5000で発揮された数々のスピーカー技術を最大限に継承して開発されたスピーカーシステム。

低域には30cmコーン型ウーファーを搭載しています。
振動板にはSC-5000と同様にリブ一体構造を用いたHigh-M・P振動板を採用しています。この振動板は精製ラミー繊維を木材パルプに配合しており、入念に叩解処理を行って繊維長の分布をコントロールした後、紙を漉く新技術によってリブパターンを一体構造で製造しています。これにより紙の持つ密度が小さく適度な内部損失という物性に加えて、極めて軽い質量と高い剛性を両立させています。
このリブパターンは5本の同心円状と13本の放射状リブによって形成され、コーン部静質量を約10%軽減しつつ従来の紙コーンによって剛性を約2倍工場させ、大入力時における振動板のたわみ(変形)を防止しています。また、ピークやディップも抑え、高調波歪を低減すると共に平坦な周波数特性を実現しています。
駆動部は直径156mmの大型フェライトマグネットで構成されており、ボイスコイルにはますバランスを考慮した直径60mmのボイスコイルを採用しています。このボイスコイルには放熱効果の高いアルミボビンを使用しています。
支持系には、リニアリティを大幅に改善したリニアモーションコルゲート曲線の大型フラットダンパーと、発泡ウレタンをロール状に成型して裏面から制動剤をコーティングしたエッジで構成しており、直線性を拡大しています。
フレームには肉厚成型ダイカストフレームを採用しています。

中域には10cmコーン型スコーカーを搭載しています。
振動板にはHigh-M-T指導版を採用しています。これは、高分子化合物の一種である高弾性繊維の織布をエポキシ系樹脂で強化し、木材パルプよりも広帯域にわたって理想的な内部損失を維持すると共に紙の約3倍の硬さを得ています。スコーカーではこのHigh-M-T振動板を織布の折り目が互いに45度になるように2枚重ね合わせた二重構造とし、面剛性の方向性を均一にするとともにさらに均一な内部損失の広帯域化を図り、ピストンモーション領域の拡大と分割共振域の共振Qの低減化を可能にし、音圧周波数特性をより平坦化しています。
磁気回路には振動板と同じ直径100mmの大型フェライトマグネットを組合せており、高能率化を実現しています。さらに高耐熱ボイスコイルとのコンビネーションによって高耐入力化も図っています。
フレームにはアルミダイカストフレームを採用しています。

高域には5cmコーン型ツィーターを搭載しています。
振動板の形状にはセミドーム型を採用しており、センタードーム部には厚さ30ミクロンの特殊アルミニウム合金を用いてドーム部の面積を大きくし、振動板部と音圧放射バランスを充分に検討しています。また、コーン部にはスコーカーと同一素材であるHigh-M-T振動板を採用しており、ピストンモーション領域の拡大と分割共振域での共振Qの低下を図り、お夏周波数特性を平坦化しています。
さらに、ダンパーを排除し振動板をボイスコイルボビンと直結することによって駆動力の損失を無くし、振動系全体の軽量化を図ってハイスピードな応答性を獲得しています。
磁気回路には直径100mmのフェライトマグネットを採用しており、軽量・高耐熱を図ったボイスコイルとの組合せにより、高能率・高耐入力化しています。
フレームにはアルミダイカストフレームを採用しています。

中域と高域用にレベルコントロールを搭載しています。

ネットワーク部にはダイレクト配線やワンポイントアース接続を採用しており、回路内損失を最小限に抑えています。

エンクロージャーには密閉方式を採用しています。
板材には硬質パーチクルボードを使用しています。また、背面の一部にはパーチクルボードを二重貼り構造とする事で面補強を施し、内部の音圧に対処しています。ユニットレイアウトは左右対称設計とすることで音像定位を改善しています。
外観はフロントバッフルにはクロスカット硬質塩ビシートを採用し、サイドにはウォルナット天然木仕上げが施されています。

機種の定格
方式 3ウェイ・3スピーカー・密閉方式・ブックシェルフ型
使用ユニット 低域用:30cmコーン型
中域用:10cmコーン型
高域用:5cmコーン型
周波数特性 30Hz~30kHz
インピーダンス
最大許容入力 200W(プログラムソース)
平均出力音圧レベル 92dB/W/m
クロスオーバー周波数 500Hz、4kHz
レベルコントロール 中域、高域連続可変
外形寸法 幅410x高さ700x奥行382mm
重量 32kg